夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

ヘーゲル『哲学入門』中級 第一篇 序論 第七節[対象の多様性と意識の多様性]

2023年05月24日 | ヘーゲル『哲学入門』

 

ヘーゲル『哲学入門』中級 第一篇 序論 第七節[対象の多様性と意識の多様性]

§7

Das Bewusstsein ist die bestimmte Beziehung des Ich auf einen Gegenstand. Insofern man von dem Gegenstande ausgeht, kann gesagt werden, dass es verschieden ist nach der  Verschiedenheit der Gegenstände,  die es hat.(※1)

第七節[対象の多様性と意識の多様性]
  
意識とは、対象に対する「私」の規定された関係である。人が対象を起点とするかぎり、意識のもつ 対象の多様性に 応じて、意識はさまざまに異なるといえる。


※1
意識の対象は、主に私たちの視覚を通して認識される。桜の花を見れば、花が私たちの意識の内容になるし、海を見れば、海が私たちの意識の内容になる。対象が私たちの意識を規定するという、対象と「私」の相互的な関係にある意識(これが本篇の主題である)の一面について、きわめて自明の事実を述べている。

 

 


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