玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

太陽の力は素晴らしい

2010年12月11日 | ねったぼのつぶやき

 今春15年ぶりに外壁の塗り替えをやった。その際「奥行き半間横幅2間」のベランダを縁側に沿って設えた。洗濯物を2階のベランダまで運ぶのが面倒だし、布団の上げ下げは危険な年齢にもなった。出来上がってみればそこは’衣だ’けでなく’食’の冬支度に好都合の場所となった。今まで庭で行っていた作業が、天候を気にせずそこで完結するのだ。

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 本当に太陽の力は素晴らしい。保存力を高めしかも得も言われぬ甘味を加えてくれる。今年も芋柄を一杯むいて干した。待ってる友人に上げて昨日また追加した。煮物用に干し大根を吊るした。銀杏も拾ってきては剥いて干す。きのこ類も安く入手出来たら干す。渋柿が手に入らず干柿作りは逃した。魚の干物を作ろうとやっと求めた網は使い勝手が今いち悪い。

 今程物が豊かではない時代、女達は仕事の合間にせっせと衣類や食物の冬支度に精を出していた。祖母の家では味噌や醤油の匂いを嗅いだ。母が布団を作り真綿を引きのばす手伝いをした。障子や襖を張り替えを手伝った。畳を干したり叩いたりした。それに比べると私のやってることはママゴトに過ぎない。しかしそのママゴトは殊のほか私を幸せな心持にしてくれる。ゆっくり冬支度をしていると心穏やかになる。そうだ!今年の紅葉がとりわけ美しかったのは、新しいベランダのせいもあったかもしれない。

 

コメント (5)
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