どくだみが道端や荒れ地に今は盛りと咲き誇っている。生薬として薬草にしたり乾燥させて毒だみ茶にしたりと活用もされている。確かに花自体はカレンで八重咲きは美しい。しかし私はどうしても好きになれない・・・どころかハッキリ言って嫌いである。あの臭いもイヤだ。なぜなら地下を這いまわる根っこの余りの繁殖力の強さに、早くやっつけとこうと気が逸るのだ。
以前はそうでもなかったのに鳥が種を運んで来たのだろうか。北側の狭い裏庭にそれが芽吹きウッカリすると密生するようになった。彼等はシブトイ。地下で年から年中、縦に横に上に下にと地下茎をエンエンと延ばしている。それがこの数年、前庭にも顔を出すようになった。そしてこの時期、庭石や草木や思いもかけない場所にニョキニョキと花をさかせる。この時期に限らないのだが、身辺にコレを見つけるや、私は土を掘り起こす小道具を片手に戦闘体制に入る。ジックリ腰を据え、深く掘りこんで根っこまで引き抜かんとするが、悲しいかないつも途中で千切れてしまい、根絶に向かえない。毎年格闘するが完敗の憂き目に会っている。
双璧であるもう一つの難敵はゴキブリだ。毎年2~3匹は出くわす。彼らの根絶も難しい。根絶して安心する勿れ。敵は飛来してくる。目にした瞬間私は鬼の形相になり一発必中を期す。敵も瞬時動きを止め真剣勝負を挑んでくる。こちらも家族総出で戦闘態勢に入り、物を除け、逃げられても追える体制で臨む。しかしその敏捷さに負けて再会も叶わねば、彼等との不本意な同居を強いられるしかない。この一年幸いにも出くわしていないけれど・・。