本を借りる際「オレンジページ」を1冊入れるようにしている。定価290円の安価な月刊誌で、季節に合った手頃な料理や家事全般満載で役に立つ。活字を苦手としている若者向けのせいか、写真やイラストが多用され読みやすく億劫な家事でもヤル気にさせる。そして家人の何事が始まる?・・・といった視線を尻目に、この暑いさなか「ドラム式の換気扇の徹底掃除」に挑戦した。
先ずは道具を揃える。一部は案内に従い手作りし、キッチンのカウンター上の全てを除ける。次いでガス台に跨り、覆いの中に頭をつっこみ換気扇全体の解体に移る。取付時を考慮し慎重に事を運ぶ。全ての部品を45cm大のビニール袋2枚にお湯と洗剤を混ぜた液に漬け込みゴムで縛る。その間に解体不能の構造体の中を懐中電灯で覗き込む。送風で外気に吐き出される油煙から滴り落ちた油が、ベットリと周りを汚し底には固まっていた!。懐中電灯で照らしながら、洗剤や小道具を駆使しきれいにするのに2時間近く懸った。7~8年前業者に頼んだが、彼等はドラムだけしか磨かなかった。
ここからが本番だ。たらいに入れ置いたビニール袋から部品を一つずつ取り出し、研磨剤、磨き砂、金属たわし、金属べら、歯ブラシ、割り箸、竹グシ、特製小道具と道具を使い分ける。2~30枚もの羽根をもつドラムは角度が付いていて一枚ずつ左右、表裏と何度もこする。ベットリと粘る汚れは雑巾と化したタオルに擦り付けないと取れない。結局正午からはズーッと夕刻迄風呂場の入口に腰かけた侭だった。朝から夕刻迄日がな一日やっていたのだった。お湯を使いながらの作業で、汚れを擦り付けるタオルを何度も折り返しながらそれでも3本使った。「丸で気違いだ」と家人は言い最後の取り付けは手伝ったけれど、確かに私はやりだしたら気違いになってしまう・よ・う・だ。(写真は おいらん草)