玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*熱闘甲子園

2012年08月20日 | 捨て猫の独り言

 寝苦しい夜が続く。寝る時は網戸のある窓は一晩中開け放しておく。蒸し暑さに堪え切れなくてタイマーをセットしてエアコンを使用することも何回かあった。冷凍枕は毎日欠かせない。朝起きてニガウリの緑のカーテンのある開放された窓のあたりでかすかにいい香りがしてくる。その香りはすぐに消え去るがニガウリの姿かたちからは想像できないほどいい香りだ。直射日光による室内の温度上昇を避けるための緑のカーテンが室内を暗くし、そのために灯りをつけねばならないとは皮肉なことだ。

 この夏は昼は甲子園、夜はオリンピックというあわただしい一時期があった。オリンピックではレスリングの小原日登美さんの最初で最後の金メダルが印象深い。また女子サッカーの佐々木監督のみごとな采配と、味わい深いコメントには感心させられた。甲子園球場では第94回全国高校野球大会が開催され準々決勝を迎えている。準々決勝を戦う8チームの中に公立高校は倉敷商だけである。代表49校のうち公立高校の割合は全体の約1/3の16校だ。そのうち旭川工、高崎商、岐阜商、松阪、富山工、北大津、広島工、鳴門、今治西、佐賀北、杵築、宮崎工の12校が初戦敗退している。

 1勝したのは秋田商と済済黌(熊本)で2勝したのは浦添商(沖縄)と倉敷商である。49チームのトーナメント戦では48試合が行われる。最後まで負けないチームが一つあり残り48チームが敗退するためには48試合が用意されねばならない。公立校の勝ち試合は全部で6試合だから公立校の私立校に対する勝率は6/48でこれを割り算すると0.125となる。これは倉敷商が準々決勝で敗れた場合の計算である。私立高校が他府県から中学生の有望選手をスカウトしてチーム作りをしていることは誰でも知るところだ。たとえばチームの全選手が中学までは他府県で暮らしていた選手たちとなれば、甲子園で戦う郷土の代表チームに人々はどこまで愛着がもてるだろうか。

コメント
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