乗り換えを含む17(実質15)時間の飛行にしては、時差による体調不良は一切なかっが、帰国は午後便で、機中はほぼ夜の状態が強いられ不眠をかこつ私には辛かった。自宅に辿り着き、いつもの生活に戻るのに一週間かかったのも、ヤッパリ疲労困憊していたせいだ。体重計が示していたマイナスに私は思わず目を疑い我が身を労わった。例によりSkypeするのはいつも先方の夕食時なのだが、私が作り置いた冷凍食の風景を見、私がソコに居る様に話しかけてくるので、二重生活をしている気分になる。
姉の方は新学期が始まりその報告をした。学校は徒歩数分の所だが、スクールバス以外は全て親が送迎する必要があり、中学生以下の子供だけでの留守番すら、通報されたら犯罪になるらしい。車中に子供を置いておくことも瞬時たりとも許されない様だ。空港で10才位らしい子を頭に、4人の子供が丸でカルガモの様に母親に続いて歩くのを見とれていた。と、一人を残してトイレに入った。共に見とれていた娘が「ああして私が先にドンドン歩けばいいんだわ!でもああやってお利口な子が連れ去られるのよ!」と言った。実際連れ去りも多いらしい。今回向こうで知り合った方が、飛行機内で2才児を席に残してトイレに立ったら、隣席の米人に注意されたといい、あの狭いトイレに子供連れで行けというのかと呆れていた。
Skypeでは私の念願だった机と真っ赤な椅子が常に奥の方に写る。姉が机に向かうと、妹も決まって食卓のマイコーナーに座る。丁度一つのスタンドが机と食卓を照らす角度になっているのだ。私は再び静か過ぎる生活に舞い戻り、ヤット本を読む気分になり図書館から借り受けた。それらを前に、娘も慌ただしい日々ゆえ、せめて夕食後の一時静かな時間を過ごした後、子供らを眠りにつかせて欲しいと念じているのダガ・・・。(茶せんの様なシェラトンホテルの照明)