毎木曜の夕刊で三谷幸喜の「ありふれた生活」を読む。つぎは8月8日の記事からの抜粋です。《僕は2歳の頃から東京で暮らしているけど、夏がこんなに暑くなったのは、体感としてはここ数年である。子供のころ気温が30度を超えることはそうなかったような気がする。地球温暖化は進み、春夏秋冬はすでになくなってきている。今は「なんとなく春」「夏」「なんとなく秋」「これって冬?」みたいな感じか。「夏」「夏」「真夏」「夏」にならないように、それぞれが何をすれば良いか、真剣に考えるべきだろう》
甲子園球場で高校野球が開催中である。これまでになかった暑さ対策がいろいろ行われるようになった。日中の暑い時間帯に試合をしない2部制が導入された(完全入れ替え制)。ただしこれは最初の3日間だけだ。そして毎試合5回終了後に10分間のクーリングタイムが設けられた。それらの対策にもかかわらず、熱中症で足をつった選手が担架に乗せられ、あるいは仲間に背負われたりして退場する場面がめずらしくない。すると試合は中断され選手の治療中にはグランドに両チームの選手の姿はない。
そこで高校野球の今後を考えてみた。まず時期をずらすのはどうか。センバツと選手権はそれぞれ春休み、夏休みを利用しての開催なので、学校制度との関係で難しそうだ。ならば場所を変えてみたらどうか。春はこれまでと同じ甲子園球場、8月は北海道の日本ハムのドーム球場とする。これは全く不可能というわけではなさそうだ。そして、どちらも出来ないとなれば甲子園球場を開閉式のドーム球場に作り変えてはどうだろう。これは国家的事業と捉えて財源の大半は国費で賄う。辺野古新基地建設のため無駄に使われている税金をこちらに回せばよい。それにはアメリカに物が言える気骨のある政治家の出現が必要となる。