玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*新聞を交代

2020年11月12日 | 捨て猫の独り言

 今月から新聞を朝日から毎日に変えた。この2紙を1年毎の交代で購読する。契約更新時の景品(洗剤)は家計の足しになる。最近メディアの権力への迎合が気になることが多い。たとえば琉球新報や沖縄タイムスのように、むしろ地方紙の方が健全だと思うことがある。また我が家には、赤旗日曜版と週刊金曜日が届く。

 松尾貴史の「ちょっと違和感」の連載は継続中だった。新聞がなくても松尾のコラムはネットや図書館で読むこともできるが、それも骨のおれることだ。机の上に置かれてあれば、かならず目を通す。あるとき松尾は「親は子どものもんやけど、子どもは親のもんやない」という親父さんの言葉を紹介していた。

 

 毎日夕刊に囲碁の王銘琬(めいえん・58歳)九段のコラムがあった。TV番組などの解説で見せるユーモアあふれる語り口で人気が高い棋士だ。11月5日のコラム「どんな棋力であれ、囲碁は観るのが一番面白い。観戦者は時に自分で打っているつもりになりながら、何も心配することなく、刻々と変わる物語を満喫できます。(中略)一局の碁は対局者にとってしばしば悲劇になりますが、観ている方にとってはいつも喜劇なのです」

 今回のコラムは王銘琬九段のつぎのようなエピソードを知っていればなお興味深い。《2000年の本因坊戦挑戦手合第1局(対趙善津)で、シチョウアタリを見落として中央の種石を取られるという歴史的大見損じを演じた。59手での投了は挑戦手合史上最短記録。二日制の碁が一日で終わってしまうという珍事となった。なおその後盛り返して見事本因坊を奪取した》ついでながら囲碁で最初に教わるのがシチョウアタリです。

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2 コメント

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些細な話 (捨て猫)
2020-11-26 16:09:05
1967年ごろ基礎物理学研究所では、畳敷きの用務員室をかねた宿直室で、ときに湯川(60歳ぐらい)も参加して囲碁をやっていた。ところが、くつろぐことのできない用務員さんから苦情が出て、所長室の隣の応接室に移ったそうだ。岩波ブックレット「湯川秀樹の戦争と平和」にあった。こんな些細な話になぜかグッときます。
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Unknown (観戦者物語)
2020-11-25 15:53:02
ご紹介の二誌は最近特に気をつけて読んでいます。なるほどな、教えられるー、記事が載っている新聞はいい。自分はこう思う、内心でディカッション。契約更新時の景品(洗剤)があるとか、私の好きな言葉、逃げる、無料、褒められる、です。
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