無縁社会という言葉が大きく取り上げられている。子供がいても親との断絶で何年も会わなかったりして、家族とバラバラになってしまい、1人孤立して暮らす高齢者達。
テレビでは田舎に暮らす両親の元を離れて都会に就職した時点でもうすでに親との縁が薄くなり離れていくのは当然だったと話されている人もいた。
亡くなっても遺骨の受け取りを断る家族や全く連絡がつかない家族が増えていると僧侶の方が話されていた。
知人はこれは無縁社会ではなく絶縁社会じゃないかと言っておられた。
人間が生きていくうえで一番大事にされるはずの人間同士の絆がどうしてこうも薄くなって社会現象として取り上げられなければならなくなったのか。人間の心の中の何が変化してしまったのか。そしてそれと繋がる社会は?
私の親戚でも、両親を亡くされ職につかず、自身も少し目が不自由と言うこともあるが自ら縁を断って家に閉じこもってすでに半年という人がおられる。
離れて住む姉が月1回 家に訪れるが顔を見せず部屋にいる50代のその男性の将来はと考える時、何とも心配でならない。電話も切っておられて、手紙を出しても返事も来ない。
その人の姉には連絡してどこか近所の方に相談するなり、行政に連絡するようにと言っているのだが・・・・
一方、知人は月に数回京都から愛知県までお母さんの介護に新幹線で通っておられる。お母さんは娘さんが来られるのを心待ちにしておられ、会われると昔話や今の社会についての話をされるとか。
また、あちこちで人々とのつながりを深め、新しい絆がつくられていることやシェアーハウスなどとよばれる共同生活に入っていかれる場もあると聞くが・・・。