先日のテレビで高倉 健さんが山本周五郎の本を読んでおられることを知り、触発されたか久しぶりに山本周五郎の作品を読みたくなり、アマゾンで1円になっていた中古本を注文した。
20数年前 近所の方が勧めてくださり読んだのが初めてだった。「花筵」という作品で読み進むうちに泣けて仕方がなかったのを覚えている。唯 泣くと言っても周五郎の作品は感動の涙で泣くのであって、読んだ後のさわやかさは心の奥深く残り、人生の生き方を考えさせてくれる。
どうしてこんな短編の中で人を感動させる物語が描けるのかと不思議に感じ、その人となりを書いた本を図書館で探したが殆んど見当たらず、一冊 みつけた中に 周五郎さんは「人を感動させることはやさしいが・・・」というようなことが書かれていて驚いた。あとのことは覚えていない。
届いた本を読んで(「城中の霜」「水戸梅譜」いずれも40頁余の短編)やっぱり感動でウルウルしてしまった。久方ぶりに流す涙もなかなかいいものですね~