忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

滋賀県母親大会に参加、板垣 淑子さんの話(見えない貧困に立ち向かう)に感動。

2017-06-26 | 日々の業

昨日は滋賀県母親大会に参加した。午前はびわ湖一斉清掃の日で、午後からの記念講演を聞くのと、比叡山麓にある比叡山中学校傍の天台宗務庁の会場を見るのが楽しみだった。

素晴らしい会場を貸してくださった比叡山中学校の校長のお祝いの言葉もなかなかよかった。大津市はなかなか会場を貸してくれず実行委員の方々が随分苦労されたと聞く。

運動交流発表で私学助成の話がでて、公立と、私立の学費の差について比叡山高校生がとてもしっかり話された。これまで国からの助成のことを余り知らなかったことに気がついた。

NHKスペシャル「無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃~」や「格差と貧困」の問題を追い続けているその取材班としてずっと関わって来られた板垣淑子さん。又、最近では「老人漂流社会」というシリーズ名で「老後破産」の番組を放送。板垣さんがチーフ・プロデューサーを務められた。

DVDを時々見ながら「みえない貧困に立ち向かう」の話に引き込まれた。

取材に行かれた岐阜の「おにぎりクラブ」の話では親がなかなか面倒を見られない子供たちのために地域のお年寄りがおにぎりを握って食べさせ交流していく中でお互いに生きる希望を見出していくという話だった。

又 千葉県で取材された話にも感動した。

老人問題のDVDでは夫婦で37万円の生活をしていた老老介護3人暮らしの家庭に、妻を亡くした子供、孫3人が同居を始めた。たちまち夫婦二人の老後設計は思いもしない方に向かっていき、番組の中ではもう貯金も減っていき、どうしようもないと67歳の主婦は半分諦めた表情で語っていた。

子供が離婚して孫を連れて帰って同居という人も組合員の中にも結構おられるようだ。

生きにくい世の中だが地域自らが目覚め立ち上がっていくことに希望を見出すと、話された板垣さんに大きな拍手が響いた。