忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

ないがしろ!理不尽!と言った彼女の言葉が

2018-09-26 | 世の中のこと

病院から今日やっと退院してきたと障害をもつTさんから電話があった。

一人暮らしを始めてもう10年くらいになるTさんは最初は不安で何回も知人に電話していたが話をする人形も相手となりそのうちやっと慣れたようだった。が、体と精神が不調になったときは入院を繰り返していた。

彼女の入院費用は行政が退院のときに処理するらしいが、そのとき残ったお金を彼女が受け取ることになっているらしい。ところが今回その受け取り金額が彼女を一度に不安にさせた。

行政が少なくなった金額で何とかやりくりするようにと言ったという。

身寄りのいない彼女はヘルパーさんに支払うお金や通院時に必要なタクシー代など考えるととても不安でたまらないと言ってきた。

自分が障害があるから、ないがしろにされた。こんな理不尽なことあっていいのかと怒り、不安な状態でまた病院に入らなければならなくなったらとも言った。

ないがしろ、理不尽という言葉を使う彼女は知的に障害があるとはいえ、つらい人生をこれまで生きてきた。それでも普段は人並み以上に純粋で明るい。

彼女の言い分が間違っていたとしても彼女にそう思わしめたのは確かだ。

行政は障害があり保護者のいない彼女に支払いの減額のことを詳しく話したのだろうか?

上から目線でものを言っていなかっただろうか?

否、行政も生活保護基準の見直しで減額になったであろう?、この対応に苦慮していたかもしれないなどとの思いもした。

Tさんには今の生活保護の実態などを話し、支払われたお金の配分をよく考えて使うように、そしてどうしてもだめなときはいつも身近で彼女を支えている人たちに相談するように。むやみに不安にならないようにと伝えた。

中央省庁が障害者雇用率を対象でない職員を加えるなどして不正な水増しを行っていたというニュースが先日あったが、一番上の公的機関がこのような状況では下のほうは言うまでもないことだろう。

いつの世も一番に犠牲になるのは弱者である子ども。、老人、障がい者だ。その弱者が強者に立ち向かうことは、なかなか難しい世のなかだが,象に立ち向かう蟻の大群のように大きく大勢な大群となって立ちむかっていかねば変えられないだろう。

ないがしろ!理不尽!と言った彼女の言葉が脳裏から離れず、思わず目頭が熱くなった。