先日、永 六輔さんのことを、とりあげた番組を偶然見た。
だいぶ、前に永 六輔さんの「大往生」という本を読んだことがあり、面白い内容のなかいろいろ考えさせられたことがあった。
テレビで語られた話の中でも 感動し、教えられることがあった。
一番にあの有名な「上を向いて歩こう」の詩が出来た時のこと。
永 六輔さんは仕事が大事か、デモが大事かと仲間に問われデモだと答えて、連日60年安保闘争の国会前デモに参加していたという。
そんな時、デモの最中に樺 美智子さんが亡くなった。ショックを受けた永 さんは家に帰り、あの「上を向いて歩こう」の詩を書いたという。
「あの歌は実は反戦歌だったのですよ」と永さんをよく知る人がコメントしていたのを聞いてびっくりした。
ところがあれを歌った若い坂本 九さんが アレンジして歌ったのが大ヒット、日本は勿論アメリカの歌番組でも1位になった。
永 六輔は思ってもいなかったこの歌のヒットに続き、やがてだんだん作詞家としての限界を感じ作詞家引退という道を選んだ。
次に永 六輔さんのお父さんはお寺の住職さんで子供を育てるにあたって「親にならせて貰ったのだから」という思いで子供に自由にさせ、その思いが永 さんの子育て観にも引き継がれ、子供に殆ど干渉しなかったらしい。
又、長く続いたラジオ番組では視聴者から届いたハガキには必ず返事を書き送っていてその数は1万枚にもなったという。
最後に最愛の妻が亡くなってからも14年間 妻に宛てた手紙を自宅に書き送っていたという話には驚きと同時に幸せな妻であり、ご夫婦だったのだなぁとつくづく感じた。
坂本九 - 上を向いて歩こう 特別映像
永六輔、野坂昭如、小林亜星で結成した”世直しトリオ”で登場した時の映像で国民は選挙に行ってほしいと言っているのがとても面白かったのでネットで探したが見つからなかった・・・・残念!
永六輔さん追悼報道について、ピーコさんが指摘した気になるメディアの現実 ←クリック
以下 抜粋 ↓
お別れ会で永さんの友人の多くがスピーチの中で触れたのが、今の日本社会が永さんの望んでいなかった方向へ進んでいることへの危惧だった。永さんは、自らの戦争体験をもとに絶えず戦争に反対する意思を表明していた。永さんの「死にはするが殺されはしない」という以前から語っていたフレーズが印象的だった。
NHKの追悼番組「永六輔さんが遺(のこ)したメッセージ」に出て、「永さんは戦争が嫌だって思っている。戦争はしちゃいけないと。世の中がそっちのほうに向かっているので、それを言いたいんでしょうね」と言ったら、そこがばっさり抜かれていた。放送を見て力が抜けちゃって……。