TVの食べもの番組で、「これは不味い」という人はいない。
何とかかんとか理屈をならべて、通じることのない味の説明を試みる人もいる。
せっかく誰かが作ったものだから、美味いとほめるのはよいことだが、美味いとはどういうことなのか。
美味いものが増えていくと、食べもの全体の水準は上がっていくのだろうか。
多くの人が口をそろえて美味いというのは、その味を好む人が大勢いるということである。
好む人が増えるにしたがって美味感覚の水準が上がることはありえない。
大勢の好みは、自然の法則どおり、低いほうを埋め、落ち着いていく。
美味いうまいともてはやされることが増えれば、総体の味は下落していく。
どこに行っても、美味いといわれるものがあるということには、なにか寂しさが漂っているような、奇妙な感じがする。
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太秋柿 大玉5玉化粧箱入2kg ミネラル水栽培 |
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