迷いは選択の友でありながら敵である。
選択だけが目的なら、対象を減らして、わかりやすくすればよい。
店に並べる品物は、多ければ多いほど客は迷う。
普通の人が一度に見ることのできるのは7ぐらいまでといわれる。
店にとって品物は多く売れたほうがよい。
選択肢を減らして早く買うものを決めてもらえば、数多く売れる勘定になるが、反対に買わないことも決めやすくなるから、そこがむずかしい。
買うことよりも、迷うことを楽しみに店を訪れる人も、だいじな客なので、話はいっそうむずかしくなる。
計算操作は簡単だが、むずややこしいのは条件設定。
こんなことを考えている会社はどこかにあるのだろうか。
何がどこでどのくらい売れているかぐらいのマーケットリサーチは、結果を追いかけるだけの行き当たりばったりサーチのような気がする。
入りやすい店売れる店 (日経ビジネス人文庫) | |
馬渕 哲,南條 恵 | |
日本経済新聞出版社 |