失業率が低いほど社会は安定すると、おおかたの人は思っています。
ところが、縁もゆかりもなく就職先を選ぶことができた人には、そこで選択の自由が舞い込みます。
獲得したつもりの人材に逃げられてしまうこともあって、それぞれの企業の人事部門にとっては、安定どころではありません。
そこに「辞退予測」という奇妙な商品が生まれました。
就職活動をしている人に、「内定辞退率」という数値データを貼り付け、それを集積して「辞退予測」という人事担当の心配払拭用便覧にしたものです。
こんな愚だものの缶詰のようなものでも、人事さんには働き方改革になるのでしょうか。