7月1日の朝刊第一面、黒塗りの記事、見出しは「香港は死んだ」
さすが、と思ったとたん、その下の左側に目が行く「習氏国賓来日に重大な影響」、なんだこれは。
黙っていて自然消滅を待つはずと思っていた国賓問題を、なぜわざわざここに引きずり出すのか。
伝えなければならないことを、まっすぐ伝えること、それこそ新聞が新聞であることの証なのに、国賓問題の蒸し返しが、ここで伝えなければならないことなのか。
絶妙のバランスと言えば聞こえはよいが、この153平方センチの紙面が、日本人のひ弱さをことさらに表明してしまった、まことに残念である。