時事ドットコムの5月13日付けの記事が気になった。
こういうタイトルを出されると、なんとなく自殺者は20代~40代に多いという印象を受けてしまいますが、実際、3万人を超える数の内、1万8525人は50代以降に分布されており、71.5%が男性であることが警視庁が発表している平成21年度のデータから読み取れます。
原因は健康問題が1万5867人、そして経済・生活問題が8377人で突出しています。
確かに、若い人の自殺者が増えているというのも経済基盤を担う世代なので、大きな問題かと思いますし、政府も対策に急いでいるようですが、注目されることなく亡くなっていく高齢者の存在がわたしには気になります。
政府は、若中年層、勤労層向けの対策に乗り出したような記事は時々目にしますが、健康問題を苦に亡くなっていく高齢者については、死期を自ら早める決断を下したに過ぎず、それは個々人の問題に拠るところが大きいと考えているのかな。
それにしても、個人のもつ不安を受けとめる場所のようなものが、あってもいいのではないかと思うんですけれど。
『それは家族の仕事だろう』という人もいるかと思いますけれど、家族に迷惑をかけたくないと思う人が多いとしたら、家族は受け皿にはなることができたとしても、なりにくい部分でもあるような気がします。
第三者がかかわることがいいときもあるし。第三者だから弱音を吐けるということだってあるだろうし。
経済、生活苦という原因については、収入が年金以外に見込めない高齢者が安心してくらせる何らかの手立てが必要なんじゃないの?
なんて考えたりします。
弱者救済なんていうと、左翼だとか、共産主義だとか、その一言で片付けられてしまいそうな感じですが、本当のところ、弱い立場にある人は、やっぱり保護されなければいけないんじゃないの?と私は思うんです。
自分もいつかは、そうなるわけだし。
一生懸命働いて、年を重ね、残るのは不安だけというのは、なんとも理不尽だなということ。
前も書いたように、日本は貯蓄高が多く、保険加入者も他国に比べてかなり高い。
世界にも誇る長寿大国、60歳で定年を迎え80歳まで生きたとして、20年は年金のみに頼って生きることになる。
これってどうなんでしょう?
中国が台頭してきたとはいえ、不景気が長引いているとはいえ、GDPは2008年の時点で国内総生産世界第2位の経済大国で豊かなはずなのに、
特に高齢者が抱えていると思われる『将来への不安』と、年金だけでは安心して生活していけないという現実におびえながら生きている多くの高齢者や、いずれ自分の身にも降りかかってくるんだろうなぁという思いに、なんともやるせなくなってしまうのでした。
超高齢化→福祉の見直し→お金がかかる→少子化で生産力のある人口が減っている→国家の財政がさらに悪化ということで、やっぱりお金はかけられませんということなんだろうかなぁ。
なら、元気な高齢者がちょっとでも働ける環境を整えていく必要があるんじゃないかなぁと思うのです。
平凡な一市民、しかも海外在住者があれこれ考えたところでどうにもならないのかなぁと思うとねぇ。
オーストラリアの国民総生産は世界10位にもランクされておらず、10位のブラジル以下ってことになりますけれど、不安そうな老人が少ないような感じがするんですけど。
日曜日にプールに行くと、決まって脳性まひの男性が介護者と一緒に、筋肉をほぐすために泳ぎに来ているのを見ます。
老人が一生懸命水中ウォーキングをしたり、高齢者用アクアビクスに参加しているのをみると、本当に元気だなあと思います。
以前、働いていたときに会社に来たドイツ人の人が「日本の老人は、ドイツの老人(自分の父親世代)に比べると、ぜんぜん目に輝きがないというか、希望がないように見えるなぁ」と言っていた言葉をふと思い出しました。
こういうタイトルを出されると、なんとなく自殺者は20代~40代に多いという印象を受けてしまいますが、実際、3万人を超える数の内、1万8525人は50代以降に分布されており、71.5%が男性であることが警視庁が発表している平成21年度のデータから読み取れます。
原因は健康問題が1万5867人、そして経済・生活問題が8377人で突出しています。
確かに、若い人の自殺者が増えているというのも経済基盤を担う世代なので、大きな問題かと思いますし、政府も対策に急いでいるようですが、注目されることなく亡くなっていく高齢者の存在がわたしには気になります。
政府は、若中年層、勤労層向けの対策に乗り出したような記事は時々目にしますが、健康問題を苦に亡くなっていく高齢者については、死期を自ら早める決断を下したに過ぎず、それは個々人の問題に拠るところが大きいと考えているのかな。
それにしても、個人のもつ不安を受けとめる場所のようなものが、あってもいいのではないかと思うんですけれど。
『それは家族の仕事だろう』という人もいるかと思いますけれど、家族に迷惑をかけたくないと思う人が多いとしたら、家族は受け皿にはなることができたとしても、なりにくい部分でもあるような気がします。
第三者がかかわることがいいときもあるし。第三者だから弱音を吐けるということだってあるだろうし。
経済、生活苦という原因については、収入が年金以外に見込めない高齢者が安心してくらせる何らかの手立てが必要なんじゃないの?
なんて考えたりします。
弱者救済なんていうと、左翼だとか、共産主義だとか、その一言で片付けられてしまいそうな感じですが、本当のところ、弱い立場にある人は、やっぱり保護されなければいけないんじゃないの?と私は思うんです。
自分もいつかは、そうなるわけだし。
一生懸命働いて、年を重ね、残るのは不安だけというのは、なんとも理不尽だなということ。
前も書いたように、日本は貯蓄高が多く、保険加入者も他国に比べてかなり高い。
世界にも誇る長寿大国、60歳で定年を迎え80歳まで生きたとして、20年は年金のみに頼って生きることになる。
これってどうなんでしょう?
中国が台頭してきたとはいえ、不景気が長引いているとはいえ、GDPは2008年の時点で国内総生産世界第2位の経済大国で豊かなはずなのに、
特に高齢者が抱えていると思われる『将来への不安』と、年金だけでは安心して生活していけないという現実におびえながら生きている多くの高齢者や、いずれ自分の身にも降りかかってくるんだろうなぁという思いに、なんともやるせなくなってしまうのでした。
超高齢化→福祉の見直し→お金がかかる→少子化で生産力のある人口が減っている→国家の財政がさらに悪化ということで、やっぱりお金はかけられませんということなんだろうかなぁ。
なら、元気な高齢者がちょっとでも働ける環境を整えていく必要があるんじゃないかなぁと思うのです。
平凡な一市民、しかも海外在住者があれこれ考えたところでどうにもならないのかなぁと思うとねぇ。
オーストラリアの国民総生産は世界10位にもランクされておらず、10位のブラジル以下ってことになりますけれど、不安そうな老人が少ないような感じがするんですけど。
日曜日にプールに行くと、決まって脳性まひの男性が介護者と一緒に、筋肉をほぐすために泳ぎに来ているのを見ます。
老人が一生懸命水中ウォーキングをしたり、高齢者用アクアビクスに参加しているのをみると、本当に元気だなあと思います。
以前、働いていたときに会社に来たドイツ人の人が「日本の老人は、ドイツの老人(自分の父親世代)に比べると、ぜんぜん目に輝きがないというか、希望がないように見えるなぁ」と言っていた言葉をふと思い出しました。