さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

分離不安

2010年06月18日 22時38分34秒 | Web log
ベンジャミンの学校いやいや病が続いています。

学校、先生に責任があるのか?
子供が興味を持つようなクラス運営をしてくれないからじゃないか?
厳しすぎなんじゃないか?

と思ったりもしましたが、全然問題なく通っている子が大半なので、それはないなと。

それに、すべての人が喜ぶクラス運営なんて、ありえない。

結局、与えられた環境にどのように適応していくか、個人の問題なんだろうと思う。

ベンジャミンに、何が嫌なの?なぜ嫌なの?聞いたりもしたけれど、4歳児がまともに答えられるわけもなく、『嫌だから』というのが、せいぜい。

優しい先生も、遊びも、学ぶことも、すべて彼の心にどうも響いてこないらしい。

どうしてか?ずっと考えていた。

先生と面接もした。

トイレに一人で行くのを怖がること。
時々、わたしが彼の視界から消えるとパニック状態になるときもある。
わたしが台所で仕事をしていると、台所に自分のおもちゃを運んできて、遊ぼうとする。
遊びに熱中しているときは黙々と一人遊びをするのだけれど、ふと気づいてわたしの存在を感じられないと怯える。

(一見、そんな神経質に見えないんだけれど。)

など、気がつくことを話したら、彼は感情的なので、感情に捕らわれると、それ以外のものを全く受け付けられなくなるんですね、と言われた。

その通りだなと思う。

わたしも、そうだったと思うし。

小さいとき、走るのが得意だった私は、2年生のときだったと思うけれど、学年の代表として市民運動会の選手に選ばれて、放課後に残って練習したりした。名誉なことだったのかもしれないけれど、とにかく嫌で嫌でたまらなかったし、苦痛だったことを覚えている。とにかく早く家に帰りたかった。姉もメンバーにいたけれど、そんなことは全然助けにならなかった。

屈託のない姉に比べると、私は神経質な子供だったと思う。

で、母に子供たちの写真を先日送ったら、「ベンジャミンの表情が、お前の小さいときにそっくりだと思う、なんというか内向的っていうかね・・・」

まさに、その通り。

ま、わからない人にはわからない感情だろうな。

私と一緒にいると安心するようだし、一緒にいたいみたいなので、学校は辞めさせることにした。

遺伝的なものかと思うけれど、どこからくるのかわからない不安な気持ちが少しでも和らぐように『大丈夫、大丈夫』と言い続ければ、いつかベンジャミンが外の世界を信頼できるようになる日が来ると思う。

それまでのんびり一緒にいればいいんだよ。

署名

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