さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

犀の角のように

2010年06月25日 22時51分49秒 | Web log
昨日の記事を書いたあと「犀の角のようにただ独り歩め」の言葉をふと思い出しました。

『音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独り歩め。』

何にも揺るがされないというのは、とても難しいことかと思いますが、
胸に刻んで置きたい言葉だなぁと思います。

さて、日本はデンマークを相手にすばらしい試合をしたようですね。

深夜だったので、見れませんでした。とても残念です。

常々思うのですが、こちらの人の体格をみると男性は言うまでもなく女性もそうですが、骨格からして、筋肉のつきかたからして全然違うのです。

日本ではでかい私ですが、こちらでは華奢なほうです。

男性なんか、背がたとえ高くなくても、胸板は厚いし、骨もしっかりしています。ので、サッカーなどでぶつかり合ったら、日本人なんてはるかかなたに吹っ飛ばされてしまうんじゃないの?って感じです。

だから、欧州組を相手に戦ったら体格でもう、負けてるような感じさえします。

日本だけでなく、アジア人は全般的に華奢にみえます。

それでも日本のナショナルチームの身長とか体重とかみると、日本では体格のいいほうなんでしょうけれど、それでも厚みが違う感じがします。

体格という遺伝的要素の強いものを比べたら、完全に劣る日本のチームがここまで戦えたというのは、本当にすごいことなんだろうなと思います。しかも日本人の監督のもとで、というのもすごい。

戦術をどこまで語るかというのも、いろいろあるのかと思いますけれど、岡田監督がもうちょっと構想のようなものを論理的に表現していたら、また評価が違っていたかもしれませんが。

大言壮語になりたくないというのもわかるし、強気発言をして負けるよりは、何も言わないで勝ったほうが日本の美意識にあっているのかもしれないけれど、でも、言ったことがそのとおりになったら、それはそれで評価がぐっとあがるだろうし、しっかりとした考えと戦術構想ができているんだなと見ているほうも安心できるような気がします。

ま、それはさておき。

体格も華奢で、歴史も浅い日本のチームがこれだけがんばれたというのは、本当にすごいことだし誇れることなのではないかと思います。

わたしは素人なので何もわかりませんけれど、『無言実行』が美徳と考えがちな私の世代とは違う、若手選手の前向きな発言なんかは、はったりなのかどうかわかりませんが、価値観の変化を感じさせるものがあります。

岡田監督へのおわびを語るスレッドが2ちゃんねるやTwitterで立てられているというのも、なんだか単純にいいなぁと思いました。

ワールドカップを期に、日本人が日本人であることにもっと誇りをもてるようになれれば、と願うのは私だけでしょうか?

確かに悲惨で暗いニュースとか、国政に物申したいことはいろいろあるけれど、それでも単純に日本っていい国だなぁと思うんですよ。

それは私が日本じゃない国で、日本人(有色人種)であることで無条件差別されて、時に悔しい思いをすることがあるからかもしれません。

自分のもっている価値観とかは日本に生まれ育って培われたいものだから、異国にいて違和感を感じるのは当然だろうし。

ここまで言わなくちゃいけないの?
ここまで戦わないといけないの?

過ぎるくらいに自己主張しないと見向きもされない環境で、わたしは日本でいたときと同じように生きているつもりだし、背伸びをしようとも思いませんけれど、でも少しでも心地よいポジションを得るためには、新しい環境に適応しないといけないんだろうなぁとも思ったり。

でも、わかってくれる人も中にはいるし。

最終的には他の人がどう思うとか、そんなのはどうでもいいことなのかもしれない。

行き着くところは『犀の角のようにただ独り歩め』ってことなのか。

いろいろあっても、自分を見失いたくない。

そう思います。

署名

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