南無煩悩大菩薩

今日是好日也

人の心。

2021-04-17 | 世界の写窓から

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籠中の鳥は、幽谷の春を慕って鳴く。人はこれを楽しと聞き、

叢中の虫は、月夜の露に浮かれて唄う。人はこれを悲しと聞くようです。

たとえば悲劇を見てその哀れに人は泣くけれど、目の前に横たわる悲惨な現実には目もくれぬ人もあるのは、どうにも道理に合わないように思えます。

しかしその泣く泣かないは感情より起こるものではなく、勘定より来るものであろうと理解すれば、ロハで済むことには泣き、少しでも金のかかることとなれば、我慢してでも泣くに泣けないという道理が見えてきます。

道理で人心強壮の源は忍辱にありと言った人も滋養強壮の源は大蒜だと言う人もいるということに思いは馳せます。

かんじょうもにんにくもどちらも人の心からです。

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順番に三気あり。

2021-03-29 | 世界の写窓から

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世に三つの気あり、色気、食気、金気である。この順番を間違えこれに過ぎたるは身を持ち崩す恐れありといわれてきた。

金気に過ぎたる、兄ちゃん姉ちゃんの時。色気に過ぎたる、おっちゃんおばちゃんの時。食気に過ぎたる、じじいとばばあ。

どちらさんんもこのあたりはご用心。

が、食気色気はあっても金気のない若者、色気どころではない金気食気に翻弄中年、運よく金気はあっても色気も食気も忘れたじじとばば。と相場は上手くいく。

春秋夏冬若青壮老、有って無く無くて有るの順番というものに翻弄されて生きる、それ以上の慶びはない。

J.S. Bach: Complete Sonate a-moll BWV 1013 / Peter-Lukas Graf, Flute

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主と従

2021-03-24 | 世界の写窓から

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こんな話がある。幕末の漢詩人として知られる燕石は、博打が三度の飯より好きと言う人で、よく門人から諫められていたという。

「先生、詩人の名に傷がつきます。やめてください」

すると燕石笑ってこう応じたという。

「詩人の博打うちだと云うからいけない。博打うちが詩をつくっているといえば美しいじゃないか」

また、豊臣秀吉があるとき侍臣らに、「わしを猿に似ているという者たちがあるがほんとに似ておるか」と問うた。

だれも答えるのを憚っていると、曾呂利新左衛門が進み出て、「いやいや殿下は猿に似ているのではありません。猿が殿下に似ておるのです」。

とまた、こんな話を思い出した。

新地のホステスが、「私、実は女子大生なんです」

するとある男がこう言って返した。「女子大生のホステスかあ。てっきりホステスが女子大に通ってるのかと思っていた」

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わずか、に心を寄せる。

2021-03-10 | 世界の写窓から

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台湾の半導体メーカーにTSMCと言う会社がある、そこの新たなに造る最先端の半導体で使用される超微細チップの回路線幅は、わずかに3ナノ(ナノは10億分の1)メートルだと。

これは3秒の間に伸びる爪の長さにあたるという。このわずかさ。

そうナノ?なんていうレベルじゃない。今でも世界の55%のシェアをもっていて他の追随を許さない。豆腐じゃないが2兆も3兆もかける先行投資とその強靭な運営で中国と米国をはじめ、国家間戦略のリーディングエッジと見做されている。

わずかしかない。というのは取り合いの起こるワクチンみたいなものでとても希望のあるものだ。

「わずか」と言う体感が随分と変わってきているような気がする。

ただ、かってそもそも体感として私等の知っている「わずか」というのは金や権力では購えないものであった。

知らんけど。

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主体客体其の体

2021-02-27 | 世界の写窓から

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予は客を愛する。長居しない客をおおいに愛する。

なかでも来ることのない客をもっとも愛する。

-黒岩涙香

現状暫く変態するものにとってその途上は、無防備かつ、未知の環境との遭遇の連続である。

主体とは一人称主観であり客体とは三人称つまり客観であり、そこに其の体という二人称的相観がはいって初めて自分を知ることが出来る。

とかなんとかありそうである、知らんけど。

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不安定を頼る安定。

2021-02-24 | 世界の写窓から

illustration/Toshio Saeki)

吾輩は銭である

朝には粒々辛苦の汗の値として払われ、夕には瑞兆紅閨の夢を購うの代となり、米となり酒となり月給となり家賃となり、さらに転じて貯蓄箱に入り芝居の木戸銭となり税金となり利息となり元金となり浮世の一喜一憂皆関係せずというもの無し。

吾輩の前には人間も頭を下げ、吾輩がなければ英雄も羽根なき鳥のごとく、吾輩があれば愚物も龍に翼を添えたるがごとし。

吾輩の勢力また偉大なるかな。

ー切抜/仰天百画より

それ本来はもともと高尚なものであったにしても、どう転ぶかわからんものにしがみつこうとは、手足をもがれたないように、と、自ら手足を退化させることに似たり。

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朧げながらっこ

2021-02-20 | 世界の写窓から

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齢よれば夜ほどキュンする楽去かな

あの日に帰りたい - 小野リサ

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矜持

2021-02-19 | 世界の写窓から

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相対的優位者および権力者の態度とはこのようなものであるべきだ。

と思う。知らんけど。

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背負う人

2021-02-15 | 世界の写窓から

((picture/Vik Muniz Atlas (Carlao)2008 Digital C-print))

一緒に御馳走を喰って勘定を頭割りにされても苦情は言えないはずである。

これは判り切った話であるが、私がある議員様の招待を受けに行くと、平素のケチにもかかわらず山海の珍味に美酒美人と言う饗応、議員となったのはこうまで嬉しいのかと驚いていたところ、次の日使者が来て昨日勘定一人十万円なりと請求された時にはビックリ仰天した。こんな頭割りをされたらたまったものではない。

しかしこれに類することは世の中掃いて捨てるほどある。

上流社会の奢侈のできるのも、つまり下流社会の市民が頭割りをして出した金を貰っているようなもので、市民からの御馳走を喰っての喰い倒しだから辛抱はないが、御馳走も食えずに頭割りをしている人ほどイヤハヤ迷惑気の毒千万である。

参照/1911年発行、仰天百画「不公平」より

Oliver Tank - Sound Of Silence feat. Fawn Myers

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KAMISAMA

2021-02-13 | 世界の写窓から

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私たちは何一つつくり出すことのできない人間です。みんな太陽さまと大地があって、それに培われて生きて来たでしょ。先祖の人たちも慎んで、この自然に畏敬の念を持って、一時も神を忘れないできました。

今、あったからとる、誰よりも先にとったからよかったって、これじゃないでしょ。

自然のものは自分がつくり出せない。

空気でも何でも、つくり出せないものは神様でしょ。

どんなに人間がずる賢く、賢く生きてみたところで、それはそれだけのことで、本当はということのことは、。

ー宇梶静江「シマフクロウとサケ」より

I Hold You

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ずっと何かは始まって終わってきた。

2021-02-06 | 世界の写窓から

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失くしつつある何か。新たに得る何かのもののためになるならそれはそれで素晴らしいことのひとつであるという予感は、ある。

順番、という移り変わりと、繰り返す、という再生について。

Last of the Mohicans (Guitar instrumental)

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難所

2021-02-04 | 世界の写窓から

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難所では掘るか沈むか、たとえば戦時いよいよの昭和12年頃、

昇降機しずかに雷の夜を昇る 

と句を詠んだ西東三鬼は「新大阪ホテルで雷雨の夜つくった。気象の異変と機械の静粛との関係を詠いたかっただけ」といっている。

ところが、作者を治安維持法違反容疑で取り調べた特高の警部補は「雷の夜、すなはち国情不安な時、昇降機、すなはち共産主義が高揚する」という意味だと荒唐無稽な解釈をこじつけられた。

いちゃもんをつけるのときも、正当性を主張するのときも、このようによくあるこ「こじつけ」は、ほとんどフェイクとしりながらも未だに我々は面と向かって「あほか」といえる対処をするほどの自信をこの発達した時代においてもきちんと身につけてはいないようである。

ちょうど出たり入ったりする山中のトンネル、その明暗に慣れないように。つい目が眩むということのないように。

BALTIMORE: Chained No More

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まずもって、本能。

2021-01-24 | 世界の写窓から

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耳は馬、面は蛙に母困り

とかく年寄りの若い者への意見は、馬の耳に念仏、蛙の面(つら)にしょんべんとなるに相場は決まっておる。

そうかといって、心配するほどのペケでも生きていけるのが世の中、そこに巡る運と縁。

その昔、芝居小屋でのはなし。

ある勘当息子、どうしても贔屓のそれを観たいが金がない、仕方なく右横口から頭を突っ込んで密かに入ろうとした。

それをみていた警備の者が後ろから「そんなところから入っちゃいかん」と引っ張り出された。

その男、今度は左横口に回り、今度は周りを気にしながら後ろ向きに尻を突っ込んで密かに入ろうとした。

それに気づいた警備の者が内から、「そんなところから出ちゃいかん」と引っ張り込まれた。

その息子そこで何かを悟ったようである。

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おはいんなさい。

2021-01-18 | 世界の写窓から

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君は知っているか。行く筋もの流れがあることを。

君は望むか。思ったこともない桃源郷を。

君は将来を創れる立場、造らなかったのは何故だろう。

Soul Rebel featuring Bunny Wailer and Manu Chao | Song Around The World | Playing For Change

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Volcano

2021-01-16 | 世界の写窓から

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Never make a decision when you need to pee.    -― Leonard Cohen, Beautiful Losers

Jojo Effect - Volcano

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