南無煩悩大菩薩

今日是好日也

冷静さの肝要。

2011-12-08 | 古今北東西南の切抜
(切抜/The Presidential Timeline)

今日は冷たい雨が降っています。

70年前の今日、パールハーバーは7日の早朝のことです。

Z旗を掲げた帝國海軍は奇襲を仕掛けます。

そして、大本営発表。

海軍は短期決戦で早期の終結に持ち込みたかったようでもありますが、緒戦における世界海戦史上でも最大の戦果と、国威発揚に邁進する大本営メディアとにおいて、民意世論は熱狂興奮しそれを許さない状況が生まれたようです。


寺田寅彦先生の「柿の種」という本にこんな話が出てくる。

「犬吠埼の茶店主人の話だそうである。三十年来の経験で、自殺者心中者はたいてい様子でわかる。思案に暮れて懊悩しているようなのはかえって死なない。写真でも撮らせたり、ひどく元気よくはしゃいでいるのが怪しいということである。いったい死ぬほどに意気消沈したものなら首くくりの縄を懸けるさえ大儀な気がしそうである。それをわざわざ遠くへ出かけて、しかも三原や浅間に山登りする元気があるのは不思議なような気がする。こういう種類の自殺者は、悲観のためではなくてみんな興奮のために死ぬるのだろうと思われる。」


酒でも仕事でも、なんでもそうだろうが、有頂天に浮かれて熱狂して興奮状態になっているときほど、色々な事が危ない。

今日は反省に丁度良い。

冷たい雨が降っている。
コメント
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