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耳は馬、面は蛙に母困り
とかく年寄りの若い者への意見は、馬の耳に念仏、蛙の面(つら)にしょんべんとなるに相場は決まっておる。
そうかといって、心配するほどのペケでも生きていけるのが世の中、そこに巡る運と縁。
その昔、芝居小屋でのはなし。
ある勘当息子、どうしても贔屓のそれを観たいが金がない、仕方なく右横口から頭を突っ込んで密かに入ろうとした。
それをみていた警備の者が後ろから「そんなところから入っちゃいかん」と引っ張り出された。
その男、今度は左横口に回り、今度は周りを気にしながら後ろ向きに尻を突っ込んで密かに入ろうとした。
それに気づいた警備の者が内から、「そんなところから出ちゃいかん」と引っ張り込まれた。
その息子そこで何かを悟ったようである。