極楽蜻蛉。

わし。ごくらくとんぼ。高校野球始まったからゆうて、グランド整備してるんちゃいまっせ。
トンボかけが　極楽なわけじゃない。

季節外れの空を極楽に飛んでる蜻蛉でおま。

そういえば　あれでんな。　もうじき四月で社会は年度替わりになりますわな。　いろいろ喜怒哀楽人間模様がうまれるんでっしゃろなぁ。

別れがあって出会いが始まって。期待と不安との入り混じった４月でおます。



４月からはあれでんなぁ。　個人情報保護法ちゅうもんも施行されるようでんなぁ。
なんや保護してくれるんはええけど　わし個人の何を保護してくれますのやろなぁ。

・・・きみ。きみ。一人でしゃっべってもつまらんやろ？　わし　話相手したろうか？



お。これはこれは。極楽蜻蛉の先生。通称　極先。　こんにちは。

相変わらず　極楽やな君は。　ようそんなんで長いこと蜻蛉やってられるなぁ。君はアレか？保護して欲しい情報ないんか？



へぇ。ケツの穴まで情報公開して飛んでるよってに　別に知られたかて　もう恥かしいもんもおまへん。

なんかあるやろ。　前科があるとか。　保険入れへんような病気持ってるとか。　借金で首回ってないとか。　飲み屋踏み倒してるとか・・・・。



ほう！　そんなことまで　保護してくれるんでっか？　そりゃええですなぁ。　全部ありま。
せやかてでっせ　調べたらみんな分かることちゃいまっか？　なんで保護してくれますの。

君のようなアウトローな奴は　そりゃ保護にはならんわな。　どちらかとゆうと　反故　やな。
しかしや。　インターネットちゅうもんが盛んになると　不特定多数の人間を一気に特定多数に分類できるようになりますのや。



ほう！ほう！　暗い橋　が渡れるように明かり点けられるんでんな。　心外　やなそれは。

暗い橋で心外　ちゃうて。　プライバシーの侵害　ちゅうんや！



それそれ！　難しいでんな。プライバシーについてのプライオリティちゅうやつは。　
セキュリティの為には、個人情報どんどん登録せなあかんことになってきましたやろ。隠されへん世の中んなったから　隠す法律作るちゅうことでっか？

かしこいやないか。そこや。いつも人が作るもんには　人が壊す要素が含まれてる　ちゅうこっちゃ。



むずかしいもんでんな。　誰かが持つとまっとうで　誰かが持つと犯罪でっか。　その誰かちゅうんは　信用できるんですかいな？

あほ！　君な　信用でけへんから　信用されるように見せるために　かっこつけるんやないかい。
なにをしようとな。信用できる人はできるし。信用でけへん人はしたらあかん。



あかん。極先。　やっぱわし分からんなってきた。　もうそろそろオチつけなあかんし。

よし。わかった！　私は君達を愛してる。何があっても守ってやる！　だからセコイことするんじゃネェ！


・・・・・・。


理想では生きていけませんが、理想を捨てては生きる価値を見出せません。


どこへ行く季節外れの極楽蜻蛉。