バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

住めば都

2009-04-01 08:45:28 | ライフスタイル
 秩序と混沌の街広州から、昨日無事野田に戻ってやっぱり住めば都を実感する落ち着いた朝。今回は目から鱗はあまりなかったけど,それなりのことは少しずつ野田ジュニアに還元していきたいところだけど、どこまでできることやら。
 帰国早々「行くところでいつも洪水とかあるよね。」って言われたけど,そうです,洪水。体育館で話し声も聞こえないような突然の雷雨、雨漏り、停電。私的には,この状況は道路冠水を危惧して「大丈夫かなー」を繰り返すのだけど,市民はいたって通常。豪雨の中迎えのマイクロバスに乗り込んだ時はすでに道路は水があふれているではないですか。赤茶色い土が流れ出した泥水。そんな中ポンチョカッパの自転車が脇を通り過ぎて行く。水をかき分けザワザワ進むと,バスのステップから水が入ってきそう。どれくらいの水の深さなら車は走れるのか、きっと勘と度胸で進んでいるんだろうなと思うと、おっと前方交差点で水に浮かんで動けなくなっている車が。片側3車線の大通りにすでに車が割り込んで4車線に膨らんでいた中で、我々のナイスドライバーは,その車線内で果敢にもUターンし車線逆送し別ルートに移動。そうこうして安全そうな道を選び回り道しながら、通常20分で帰るところを2時間で無事ホテルに到着。
 翌日の新聞を見ると、道路が冠水するような大雨はそれほど珍しくないようだけど、これほどまでの短時間集中豪雨は珍しいことで、「50年に一度」という見出しがあったほど。そうか,やっぱり特別な状況だったんだ。でも人々はいたって平然だったよね。渋滞の道路には満員の路線バスもあり,バス停には全く来ないバスを延々と待つ人。膝までたまった水の中を裸足で歩く人。動かないバスから降りて土砂降りの中を歩き出す人。道路の真ん中で渋滞中のバスから降りてトイレに行ってしまう我々の運転手。皆平気なだけでなく,何となくおもしろがっているような様子。翌朝ホテルの前には湖が出現し、一部通行止めの道はあったけど,全く平然と次の日が始まるあたり。どこも消毒している様子はなし。無茶苦茶な交通ルールに秩序を生んでいるように、非通常に対する許容範囲が広いと見える市民達。