バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

譲ると渋滞を生む?ー中国運転事情

2009-04-03 12:25:15 | ライフスタイル
 中国での移動はいつもマイクロバス。たいてい最前列に乗る。今回も最前列通路側が指定位置。いわゆるIちゃん席斜め後。位置柄、車窓を眺めるよりも,運転手と同じ目線で前方を見ることになる。そして右太ももが筋肉痛になるほどブレーキをともに踏み込むことになるのです。
 ワー、危ない!と思わず右足に力が入るけど,バスは無慈悲にもブレーキかける様子はなく,ギリギリのスペースをスーッと流れたり、前車に超接近する。運転手目線で走っているとわかるのは、もともと4車線の道に勝手に5車線くらいになって走っている無秩序と見える車の動きを、常に隣の隣の車線くらいまで見た上で、基本的には自分がどうしたいかをはっきり意思表示しながら走っているのです。左に曲がりたかったら車線はみ出て左によりながら走る。すると少し開いた右側スペースにはもう別の車が走っている。ちょっと油断するとその右の車はバスの前に出て、お先にーと左に曲がって行く。常にこんな感じ。それでも今回はかなりソフトだったのは、車の間をすり抜けるバイクの姿がないのです。聞くところによるとバイクでの街への乗りいれは禁止になったということで,その分車が増えたかな。
 宿舎になっていた大学の構内に入る門は入り2車線、出2車線分のスペースがあるけど、調度昼時で出たい車が一斉に5車線くらいに膨らんで、とにかく出ることに押し合いへし合いしている。180度の方向から出口に突っ込んで来て、180度に広がって出ようとしている感じ。それだけならなんとか時間が解決するだろうけど、当然入る車だってあるんですよ。私が乗っているのは、入る車。まったく入るスペースなし。それでも数センチ単位で無理矢理入ろうとする我が運転手、通称ルパン。門のところにいた警備員らしき若者は、入る側から抗議を受け「わかった、わかった」と言いながらどっかへ行ってしまった。ここはひとつ車を降りて、交通誘導でもして一躍ヒーローになっちゃおうかなーとは思うけど、結局何もできず全く動かない車の中で時間ばかりが過ぎるのです。「事故一度も起こしたこと無いよ」という明るいルパン君すら、みるみる恐い形相になっていくではないですか。
 とにかく車線守ろうよ。「中国で運転できれば、世界中どこでも運転できるって言われているよ」とルパン青年。私もそう思う。

食卓のルール 中国会食事情

2009-04-03 00:56:58 | ライフスタイル
 いつものことながら,中国での食事は全員でターンテーブルを囲むことになる。これが結構面倒くさい。一つの料理を全員でわけるので,その場の空気で取らないとえげつないこととなる。かといって遠慮しているといつまでも自分の前に取りたいものは回ってこない。この食料獲得攻防をそつなく、さりげなくこなすには結構「気」が必要と言える。しかし数回経験すると、全員が気持ちよく取り合えるルールが自然発生するので、それを観察しているのはおもしろい。今回は男子が含まれなかったから成り立ったと思うが、取りたいものを自分の前に引き寄せるには,遠慮がちにさりとて明るく「まわしまーす」と声かける、これが我々14人のルール。しかし慣れてくると、なかにはテーブルから降ろしてちゃっかり独占する者もありだけど、これとてついうっかり風にやるからご愛嬌です。毎回の食事ごとにこれだけの気配りが必要だから、小家族の子は気疲れしたことでしょう。夫は必ず言うんだけど、「うちもこれ欲しいな」って。下宿人いた時にあったら便利だったかもね。野菜嫌いの前に、いつも野菜で止めるとかできるしね。自己中で我が道最優先と思われる中国人がこのテーブルシステムを取り入れているのは少し驚きで、実は中国人って気配り上手な国民なんじゃないのかなと発言すると,ガイドさん曰く「中国の方はあまり遠慮する様子はないですよ」とのこと。そうか、我々はいかにも日本人的な争奪戦をくりひろげていたのです。ターンテーブルは隅々まで均等に食事を行き渡らせる優れたシステムかと思ったけど,中国式に考えると,食べたい物を強引に引き寄せるシステムなのかもしれない、と思う。
 食事終盤になって食欲がもたついてくると,テーブルを回して止まった前の物を食べなければならないゲームで遊ぶ。いつもなら味とか具材的に,「絶対これ無理。食べられない」状態で誰も手を付けない皿がいくつかあり、それだけにこのゲームはバクバクしながら盛り上がったけど,今回はどれも口当たりのいいものばかりで,無理な物はなかったため盛り上がらず。