バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

あいかわらず読み書きそろばんなり

2009-05-15 06:47:56 | バネ
 読み書きそろばん,とはよく言ったものです。昨今は文章が読めない子が増殖しているが,そろばん部門だけが極端に弱い子もたまにいる。「だけ」と限定できるくらい読解力,理解力は優れているのに,暗算力が平均以下。この類いは、算数、数学の文章問題で解き方理解し立式できても,解答にたどりつくまでの計算に時間がかかり、計算迷子になってしまう。暗算が弱いから、もたもたしているうちにミスもしてしまう。
 某大手塾に通っていた子達はそろって暗算得意。バネ始めた頃,その手の教室から流れて来た子達は皆計算力は突出しているのに、それに見合った読解力がなくびっくりしたものです。さらにはそろって文字が乱雑だった。そこに学習の足りないものを見いだし,読み書きそろばんを追求し今日に至る。学習スタート生なら100マスで暗算特訓するけど,ある程度年齢進んでいる場合暗算練習をどれだけ授業に組み込むかが問題となる。
 うちは商売していたから,子どもの頃店番手伝った。レジなんてなく,会計は暗算かそろばんでやる。夏花火を売るときなんかは,早く早くとせかせる客を前に、バケツにどっさり入ったバラ売り花火をチャッチャと計算してさばかないと会計は行列になってしまう。もしかしたら私の暗算力はこの時磨かれたのではないだろうか、なんて思ってしまうくらい切羽詰まった能力全開状態だったから、どこの塾に通うより厳しいトレーニングだったと思う。
 フランス人は暗算弱い。フランスだけじゃないと思うけど,実体験はフランスでしたからこの場合フランス人限定としましょう。フランス人は引き算苦手だから、おつりは足し算方式で出てくる、と授業で習ったが,本当にその通りだった。例えば185フラン(今はフランじゃないけど)の買い物して1000フラン出すと、おつりは815フランとなる。まずおつりとして800出せばいいのに,5フラン手のひらに乗せてくる、そして買い物金額の185に5足して190でしょとかぶつぶつ言っている。次に10乗せて、これで200でしょ。そしてやっと800のせて、「これで1000フランです」ってやる。だからさっきから手のひら広げて815フランでしょって繰り返しているじゃん。全ておつり出して、こちらの言うおつりが合っていることに「すごいですね」って驚く程のことでもないのに,目をパチクリさせられてもねー。その点日本人は暗算得意だね。新聞屋さん、牛乳屋さん、どなたも集金に来る人暗算早い。大きい札で支払っても,微妙に端数添えて出しても、すっと大きいお金から順に出てくる。門越しでバンにものすごく吠えられたり,風強くで飛びそうな札押さえながらでも落ち着いて暗算できるんだからすごいと思う。