バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

釣るか、釣られるか。

2012-07-09 07:07:25 | ライフスタイル
 今年もやってきた、夏期講習の準備。スケジュール組んで募集案内を塾生に配布したのは7月に入ってから。こちらの予定、あちらの予定それらを全て考慮しながら日程を組む。この作業が毎年なかなか進まない。案内まだですか?って塾生からの問い合わせがチラホラ来るころ、ようやく配布となります。
 その点大手塾の対応は早いですね。6月上旬には広告入り出すからね。

 早いと言えば、成人式の広告。
 高3秋頃から入り始めた。手紙、DM、電話。今や毎日なにがしかの広告が届く。電話もしつこい。いらない。もうあります。などとかわしても相手は簡単には切ってくれない。「もうあるって、お姉さんのお着物ですか?」と食い下がる。うちは男です、って言ったときはさすがに、「え?」ってなったけど、それにも懲りずに同じところから繰り返しDM届くし、電話も相変わらず入る。これだけの宣伝広告費が商品価格に上乗せされるわけですね。しかし考えてみれば、こうやってDM使うことで、配送業者は儲かる。印刷屋も儲かる。経済回るから、いいか。いや,配送のガソリン無駄。紙等の資源の無駄。なんともかんとも、ですね。

 自分のときもそうだった。実家にまだ居たわけだから、あれは高校を卒業してすぐのことだったかと思う。中学時代の同級生が夜突然訪ねてきた。中学卒業後一度も顔あわせたことがない子。なつかしいねーなんて思いで話しもそこそこに着物のセールスが始まった。高校卒業して地元の呉服屋に就職したとのこと。同い年なのに、がんばるねと感心する。あちらは営業トークで一生懸命説明する。あの子がと気の毒がった母親なんかは、「買っちゃおうか」という気になっている。そこへ「成人式出ないから、いらない」という自分の一言がその日のセールスに終止符を打った。その後も何度か訪ねてきたらしいけど、「娘がいらないって言うから、ごめんね」と母親は丁重に断ったらしい。その後しばらく母親にブツブツ言われた。というより今でも言う。「お前があの時いらないて言うから。でも無理矢理買っておけばよかった。」
 その母親がまた言い出した。「成人式、どうするの?」