バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

小説って、小さいお話?

2012-07-19 12:01:18 | バネ
 7月最後の授業となるので、5年生は作文にとりくむ。
 
 先日6年生は論理的な文章を書く練習として意見文にチャレンジし、つづいてエッセイを一つ書いた。
 意見文は1回目ということもあり、まず問題提起に対する賛否を話し合い、意見を黒板に書き出しておいた。これを型にはめて書く作業。続いてエッセイ。「エッセイって何?」ときたけど、随筆のことって言うと「なーんだ。」とくる。じゃ、随筆って何?ってこちらが質問すると、全員無言。
 読みやすい群ようこさんの文を取り上げ、表現の工夫を鑑賞した後、実際に書いてもらった。しかしこちらは時間内に終了せず、持ち帰り作業となった。
 さて,続く5年生。そろって「作文嫌い」と言う。どこが嫌いなのかと聞くと、「何書いていいかわからない。」なるほど。たいていここがスタート。みな最初は作文嫌いと言う。小学生時代にバネで作文授業受けた中学生が、「いいな。私も作文書いていいですか?」って口を挟んできた。何度か作文授業を体験した子は作文が好きになる。この5年生達、はたしてそうなるだろうか。
 いくつか参考になる作文を紹介し、次に書く決まり事を説明し、とにかく書こうということになった。
 決まり事とは、作文初心者のいつものやつ。こちらが指定したキーワードを必ず使ってお話を作ること。書き出しは会話にすること。そしてタイトルに命をかけること。
 原稿用紙を渡すと、以外にもサラサラと書き始めた。そして皆2枚目を要求してきた。ほどなくして出来上がった作品。まったくのつくり話しだという。じゃ、生まれて初めての小説だね、って言うと、「小説って、小さいお話のこと?」
 この質問はスルーして、講評にうつった。たった30分ほどのレクチャーで「うまい!」ってことにはならない。ただ,原稿用紙前にして苦役そうではなかったというのがまずまずの反応。いくつか表現の工夫を説明し、こうすると文にリズムが生まれて良くなるよと指摘すると、なんとなく理解したようなしないような。1回目だから無理なんだけど、タイトルはぼちぼち。
 自分が小学生の頃、作文授業ってどうだったかな?