流山に向かう道。田園地帯を通り抜ける道。
ここを通るたび、自然の色に魅せられる。
冬は特に美しい。長い陽射しが作る陰影。運転しながら頭の中で絵の具を置く。
久しぶりに前の晩に雨が降った昨日は、その光景にハッとした。
雨に洗われた枯れ草に東の日があたり,イエローオーカーの中からクリムソンレーキーが現れていた。まさに表面が流され、本来の色が出現したという感じ。心にしっくり来る景色に包まれている。
山を見ると落ち着く。山に囲まれるとこの景色良いなと思う。360度山に囲まれて育ったから、当時は遠く見渡せる平原に憧れていた。だから初めて江戸川の土手に立った時感動した。まっすぐ伸びる道。吹き抜ける風。しかしその感動はたちまち薄らいでしまった。地平線に青く霞む雲を山と錯覚していることに気づいた時、景色に山がない不自然さを知ったのだった。どこまでも続く田園は単調な景色に思えた。
しかし最近は変わってきた。山並みに入ると、山に囲まれる安堵感よりも、ここは土砂崩れしそうだなとか鉄砲水危なそうだな、湿気多そうだななどと冷めた目を持つ。そして、広がる田園地帯に安らぎを感じる自分がいる。
ここを通るたび、自然の色に魅せられる。
冬は特に美しい。長い陽射しが作る陰影。運転しながら頭の中で絵の具を置く。
久しぶりに前の晩に雨が降った昨日は、その光景にハッとした。
雨に洗われた枯れ草に東の日があたり,イエローオーカーの中からクリムソンレーキーが現れていた。まさに表面が流され、本来の色が出現したという感じ。心にしっくり来る景色に包まれている。
山を見ると落ち着く。山に囲まれるとこの景色良いなと思う。360度山に囲まれて育ったから、当時は遠く見渡せる平原に憧れていた。だから初めて江戸川の土手に立った時感動した。まっすぐ伸びる道。吹き抜ける風。しかしその感動はたちまち薄らいでしまった。地平線に青く霞む雲を山と錯覚していることに気づいた時、景色に山がない不自然さを知ったのだった。どこまでも続く田園は単調な景色に思えた。
しかし最近は変わってきた。山並みに入ると、山に囲まれる安堵感よりも、ここは土砂崩れしそうだなとか鉄砲水危なそうだな、湿気多そうだななどと冷めた目を持つ。そして、広がる田園地帯に安らぎを感じる自分がいる。