先週の土曜日、だから4月20日のこと。朝6時からバンの散歩でちょっと遠出した。国道を越え,里山を抜け,利根川の土手を目指す。土曜の早朝なので人気はないけど、農道を歩いていると前方に立ち話しているおじいさんが二人。そこに近づく頃に、話しを終えたおじいさんの一人は自転車にまたがりこちらに向かってきて脇で自転車を止めた。そし畦に降りて田んぼの水出しをした。ポンプの栓を開けたのだった。
一面乾いた土が広がるここが、水をたたえた田園風景に変わる,その瞬間に遭遇したわけ。そしてあたりを見渡すと、あちこちで乾いた土の一部が水を吸い、濃い茶色に変わり始めている。身を乗り出してポンブを覗くと、水はドボドボと勢いよく吹き出している。土に吸われながらも少しずつ水の領域を広げている。下から地上に向かって噴き出す水の塊はまるで生き物のようで、水が泳いでいるように見える。噴き出す水の音に興味を持ったのか,それとも喉が渇いて水の臭いに引かれたのか、バンも一緒になって畦を覗き込み、更には田んぼに降り立ち噴き出す水に顔を突っ込んだ。踊るような水を捕まえようと水にむかって口をパクパクする。
田んぼに水を入れる瞬間に出くわしたのは初めてのこと。ここ一面が水田となったその風景を知っている。田んぼは季節が進むとその風景を変え、いずれもその美しさを知っている。しかしこれまで水を張るという営みに思いを馳せたことはなかった。
流山から野田に向かう道で、田んぼの奥に西の空が広がるその風景が好き。冬枯れの景色は特に好き。4月に入り茶色かった田んぼに緑が見え始め、冬枯れが去り行くのを惜しい気持ちでいたけど、昨日は一面水が張られさざ波をたて、キラキラ輝いていた。ここでも人の手によって水を出す営みがあったのですね。
一面乾いた土が広がるここが、水をたたえた田園風景に変わる,その瞬間に遭遇したわけ。そしてあたりを見渡すと、あちこちで乾いた土の一部が水を吸い、濃い茶色に変わり始めている。身を乗り出してポンブを覗くと、水はドボドボと勢いよく吹き出している。土に吸われながらも少しずつ水の領域を広げている。下から地上に向かって噴き出す水の塊はまるで生き物のようで、水が泳いでいるように見える。噴き出す水の音に興味を持ったのか,それとも喉が渇いて水の臭いに引かれたのか、バンも一緒になって畦を覗き込み、更には田んぼに降り立ち噴き出す水に顔を突っ込んだ。踊るような水を捕まえようと水にむかって口をパクパクする。
田んぼに水を入れる瞬間に出くわしたのは初めてのこと。ここ一面が水田となったその風景を知っている。田んぼは季節が進むとその風景を変え、いずれもその美しさを知っている。しかしこれまで水を張るという営みに思いを馳せたことはなかった。
流山から野田に向かう道で、田んぼの奥に西の空が広がるその風景が好き。冬枯れの景色は特に好き。4月に入り茶色かった田んぼに緑が見え始め、冬枯れが去り行くのを惜しい気持ちでいたけど、昨日は一面水が張られさざ波をたて、キラキラ輝いていた。ここでも人の手によって水を出す営みがあったのですね。