絵の当番、8時間。
受付で暇だったら本読んだり,簡単なスケッチして時間つぶそうといろいろ持っていったけど,そんな内職できる雰囲気ではなく、ただおしゃべりするか,じっと目をつぶるか,何度も絵を見て回るかして時間を潰す。ある意味,ゆったりした贅沢な1日なんだろうけど、何もしないでただ座っているなんてのは性分に合わず,楽しもうとかくつろごうとか、まったくできない。それでもどうにかこうにか1日の折り返しまでやって来て、あと3時間、あと2時間半、あと2時間。あいにくの雨。午後には上がるとの予報だったけど、夕方になっても雨足は衰えない。残り1時間という頃には、会員の先生方もさすがに時間をもてあまし、「今日は雨だからね」と客足が伸びない会場ですっかりくつろいでいた、その時。かなり目立つ風貌の老人がふらりと入ってきた。その瞬間、会員の先生方は全員起立し,一同に緊張が走る。なんでも近所にお住まいの高名な画家先生とのこと。水戸黄門様が不意に登場状態。そして作品へのアドバイスが始まった。緊張してアドバイスを受ける会員先生の輪の後ろで,それらを立ち聞きすべくついて回った。画家先生は雑談を織り交ぜながら絵について語る,語る。絵1点、1点への批評が続くけど、おっしゃることは全ての絵においてだいたい一緒。構図の捉え方、表現方法等のアドバイスが続くけど、具体的な指摘の中に一貫する主張は絵を描く「心」。さて,自分の絵の前に来ると、「ふーん、いいね。おもしろいね」で素通り。前に出て何か一言もらえる雰囲気ではなく、先生方は、「そんな絵どうでもいいから、はやく自分の絵を見て下さい」って空気が充満する。物足りないけど、ここまで回って来たら何言われるか想像つくので、あえてアドバイスいらない気もする。それより、立ち聞きしている間に次ぎの絵の構図が浮かんで,早く描きたくて描きたくてたまらなくなってきた。画家先生が繰り返す「心」に揺さぶられ、描く気満々になってきた。あー,早く帰りたい。話しを聞きながら,頭の中で構図を描き,色を置いてみた。これいい、なんて上の空になっているうちに、お開きの時間となった。
この日長かったけど、収穫あり。
受付で暇だったら本読んだり,簡単なスケッチして時間つぶそうといろいろ持っていったけど,そんな内職できる雰囲気ではなく、ただおしゃべりするか,じっと目をつぶるか,何度も絵を見て回るかして時間を潰す。ある意味,ゆったりした贅沢な1日なんだろうけど、何もしないでただ座っているなんてのは性分に合わず,楽しもうとかくつろごうとか、まったくできない。それでもどうにかこうにか1日の折り返しまでやって来て、あと3時間、あと2時間半、あと2時間。あいにくの雨。午後には上がるとの予報だったけど、夕方になっても雨足は衰えない。残り1時間という頃には、会員の先生方もさすがに時間をもてあまし、「今日は雨だからね」と客足が伸びない会場ですっかりくつろいでいた、その時。かなり目立つ風貌の老人がふらりと入ってきた。その瞬間、会員の先生方は全員起立し,一同に緊張が走る。なんでも近所にお住まいの高名な画家先生とのこと。水戸黄門様が不意に登場状態。そして作品へのアドバイスが始まった。緊張してアドバイスを受ける会員先生の輪の後ろで,それらを立ち聞きすべくついて回った。画家先生は雑談を織り交ぜながら絵について語る,語る。絵1点、1点への批評が続くけど、おっしゃることは全ての絵においてだいたい一緒。構図の捉え方、表現方法等のアドバイスが続くけど、具体的な指摘の中に一貫する主張は絵を描く「心」。さて,自分の絵の前に来ると、「ふーん、いいね。おもしろいね」で素通り。前に出て何か一言もらえる雰囲気ではなく、先生方は、「そんな絵どうでもいいから、はやく自分の絵を見て下さい」って空気が充満する。物足りないけど、ここまで回って来たら何言われるか想像つくので、あえてアドバイスいらない気もする。それより、立ち聞きしている間に次ぎの絵の構図が浮かんで,早く描きたくて描きたくてたまらなくなってきた。画家先生が繰り返す「心」に揺さぶられ、描く気満々になってきた。あー,早く帰りたい。話しを聞きながら,頭の中で構図を描き,色を置いてみた。これいい、なんて上の空になっているうちに、お開きの時間となった。
この日長かったけど、収穫あり。