今週末は、3連休だったのですが、天候が悪く、作業予定が土曜日に集中し、大変でした。

最初の作業は、スタータークラッチ交換とクラッチ点検です。いつも通りというか、3本のボルトが緩み、本体もダメになっていました。

エンジン始動は、治りましたが、クラッチのフィーリングについては、完全に切れきれていないようです。クラッチレリーズとクラッチフルードを点検しましたが、エアは入っていなかったことと、漏れも無かったので、クラッチ板に不具合があると思います。距離も結構走っていますが、今の所、滑りの兆候はないので、滑り始めたら、全交換が良いと思います。


翌日にバッテリーと充電電圧を点検しましたが、問題なさそうです。

日曜日午前中は、天候が持ちましたので、納車になりました。

修理でお預かりですが、別件で、以前から問題のあったウォーターポンプのオイル漏れに加えて、サーモスタット部よりクーラント漏れが発生しています。


お預かりしてから、試乗してきました。少し、フロントブレーキがおかしく、止まる前にポンピング気味になるので、ブレーキローターを見てみました。少し振っています。また、ステムベアリングがダメになっているので、引っ掛かりが発生し、振れが出ます。動力系統は特に問題がなく、1速中回転からフロントタイヤを上げて加速します。来週連絡致します。

他店で中古車を購入された方から、コンディションレベルチェックのパックを依頼されました。とりあえず、外装を外し、各部点検です。タイヤは、前後メッツェラーですが、あまり新しくなく、フロントは、残り溝1mm、リアは、センター減りでたいらになっている上に、リアの空気圧が低かったです。ハンドルは、5mmほど左にずれていました。

フルードは、色が変色していますので、交換時期不明です。リアブレーキは、一番色がましでした。

スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、カブリ気味で、焼けもバラバラでした。シリンダー横からクーラント漏れ、セパレーター部からオイル滲みがありました。

ウォーターポンプから、オイル漏れ、サーモスタット部からクーラント漏れがありましたが、クーラントへのオイル混入はないようです。

フロントフォークは、インナーチューブに点錆があるので、今後要注意です。ガソリンタンクは、内部に錆があります。フロントブレーキキャリパーは、パッドの残量はありますが、点検清掃は必要です。

ステムベアリングは、緩く、フォークのエア圧は0kg/cm2でした。エアクリーナーは新品でしたが、ダイヤフラムは、4個とも回転し、負圧の穴がバラバラの位置になっていました。

パイロットスクリューは、バラバラの戻し回転数で、開きすぎが多く、緩み過ぎの気筒もありました。また、ゴムキャップはなかったです。プラグキャップとコードは変えてあるようですが、緩んでいますので、装着をやり直します。

各部のボルトの向きが違う、種類が違う、エンジンガードを外した際、ボルトを戻していないなどがあるので、やり直します。また、レバー類が社外品ですが、ブレーキレバーの寸法がだめで、戻りきらないので、調整します。

ETCの配線は、少し手直しします。スピードメーターは後期型に交換、なぜか、多kメーターは国内仕様に交換されています。
電動ファンは、アルミ製に交換されていますが、音が酷いので、点検します。治らなければ、純正に戻した方が良いです。シートの表皮は張り替えてありますが、裏側のタッカーの打ち方がよくないです。メーターケーブルも緩んでおり、通し方もブレーキホースと絡んでいますので、修正です。あとは、各部修整し、バッテリー点検と増し締め点検、キャブレターチェックを行ってから、試乗です。
2017.01.09 作業担当 ヤダ(矢田)