最近、作業が立て込んでおり、ご連絡を頂いた際に、すぐに作業にかかれないことが多く、ご迷惑をおかけしております。すみませんが、ご了承ください。

車検と修理でお預かりです。車検満了日が近いので、先に、多摩陸事に、継続検査に行きました。前回、前後タイヤ交換を行っていますが、摩耗状況により、今回はリアタイヤのみ交換しました。Vmaxの場合は、リアタイヤの摩耗が早いので、フロント1本使う間に、リア2本という方が多いです。


バッテリーが古いので、交換しようか迷うところですが、電圧、容量とも現時点で使えており、エンジン始動も問題無いので、今回は、交換しませんでした。エンジン始動前の電圧と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は大丈夫そうです。

キャリパーは、点検清掃のみです。3個とも2ポッドで、ピストンの直径に対して横方向の長さが短く、回転方向に引っ張られやすいので、作動が悪くなることが多いです。

3番キャブレターのチョーク部のボルトが抜けており、チョークが作動していませんでした。フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチとも交換です。


フルードの交換時期が不明ですが、吸湿性があるので、水分が混じることがあり、内部の錆や、沸点の低下など、不具合が起きやすくなりますので、定期的な交換が必要です。

クーラントの点検でエンジンオイル混入がありましたので、後で修理します。エアクリーナーはDNA製でしたので、洗浄です。ダイヤフラムは回転も無く平気そうです。

スパークプラグは、NGK製JR8Cでした。焼けが不均一ですが、点検清掃のみです。チョークのボルトがなかったので、3番に影響が出た可能性があります。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。フロントフォークは、オイルのみ交換です。40パイのフロントフォークは、エア加圧が左右連結なので、外す際は、少し面倒です。

フロントウインカーのポジション機能を生かしてありますが、リレーを装着しているため、ウインカー作動時は、ポジションが消灯します。クーラントは、エンジンオイル混入修理のため、一旦全量抜きます。

セパレーター修理のため、キャブレターを外しましたが、過去に、分解歴があり、フロート室の蓋が1番と2番のキャブレターで逆になっていましたので、エアベントホースの向きがおかしくなっていたので、戻しました。クーラントへのエンジンオイル混入の修理のためVバンク間のセパレーターのガスケットを交換しました。

最終チェックと試乗です。問題無いようですので、納車可能です。チョークを直したので、キャブレターの状態が少し改善したようです。よろしくお願いいたします。
2017.11.10 作業担当 ヤダ(矢田)