Vmaxを購入する場合は、1200及び1700も中古車になりますが、前オーナーの扱いや整備状況で、全く調子が異なるので、中古車選びも難しいですが、車体が綺麗で、ガソリンタンクの錆も無く、エンジンがすぐかかり、アイドリングの安定が早く、エンジン音が静かであれば、程度が良いのではないかと思われます。
オーナーが掃除中にクラッチレリーズからのフルード漏れを発見し、レッカー入庫です。
クラッチフルード漏れの場合ですが、クラッチレリーズ本体やピストンに錆や傷がある場合は、シールキットを交換しても漏れるケースが多いので、漏れていない場合のシール交換を除いては、レリーズごと交換しています。また、レリーズを交換する際は、プッシュロッド部のオイルシールも交換しています。
クラッチフルードを入れ、試乗しようとしたら、3気筒になっており、リアバンクがカブりぎみで3番気筒が点火していませんでした。一応、火花が出ていることを確認し、スパークプラグ(JR8C)を交換しました。
クラッチレリーズ交換時に、シフトリンクのゴムカバーが切れていたので、交換し、グリスアップしました。以前、点検時に、3番気筒のパイロットスクリューが固着していた上に、他店でパイロットスクリューの頭がなめていたので、念のため、潤滑剤を入れ、ゴムキャップを接着し封印してあったところ、潤滑剤が効いたようで取り外せました。ただ、封印してから2年ぐらいたっています。ようやく3番気筒のパイロットスクリューが交換できたので、調整ができました。
最終チェックと試乗です。クラッチも問題無く、エンジンも4気筒になりましたが、エンジンを始動してから燃焼温度が上がるまで、少し時間がかかるので、燃焼室の状態がまだ、よくないと思います。ガソリン薄めで、燃焼温度を上げるような運転を行えば、改善すると思います。無事納車になりました。
2022.02.05 作業担当 ヤダ(矢田)