急ぎで仕事をしていますが、いまだに去年ご予約を受けた方が終わりません。頑張って順番に作業し、順次ご連していますので、すみませんが、よろしくお願いいたします。
ヘッドカバーガスケット交換、キャブレターオーバーホール等でお預かりです。最初にクーラント抜くために点検した際、クーラントにオイルが混じていたので、セパレーター部修理追加です。
ラジエターキャップ部に乳化したエンジンオイルが付着しています。とりあえずクーラント全量抜きです。
キャブレターを外して、先に前後ヘッドカバーガスケットを交換です。次にVバンク間のセパレーター部修理です。前後シリンダーに冷却水を送る通路とブリーザーの部屋が隣り合っており、冷却水冷えるときにエンジンオイルを吸い込みます。
外してあったキャブレターのオーバーホールです。ガソリンタンクの錆が溜まっており、内部が真っ赤です。使える部品はそのままですが、ガスケット類や、固くなったゴム類は交換です。エンリッチャーダイヤフラムも固くてダメだったので、4個とも交換です。右側は、お持込のクラッチカバーに交換です。写真を見るとわかりますが、ボルトが6本なのに、ダイヤフラムタイプのクラッチスプリングの足が8本です。ノーマルの押えワッシャーのみだと変形してしまうので、ワッシャー2枚重ねしています。
リアブレーキの点検を頼まれましたが、引きずりや、片べりも無く、正常作動していたので点検のみです。今回交換した部品類です。
最終チェックと試乗です。キャブレターをオーバーホールし、調整と同調を行ってから試乗しますが、ほぼいつも試乗中に配管内のゴミがキャブレターで詰まります。詰まった場合は、ダメになった気筒のスロー系を掃除して再度試乗しています。配管を動かした後で試乗し、振動が出たり、全開加速してガソリンの流量が増えたりすると通路内部のゴミがはがれやすく、掃除と試乗を繰り返す場合があります。個人でキャブレターをオーバーホールする場合は、配管も新品にした方が安心です。その他、様子見の部分もありますが、一旦納車になりました。
2024.03.03 作業担当 ヤダ(矢田)