バッテリー点火の場合、エンジン始動時は、スターターモーターで、クランクを回しながら点火するので、スターターモーターの回りが弱くて始動できない場合は、スパークプラグに火が飛びづらいのでカブって、余計に始動できなくなる場合が多いです。バッテリーは大量生産品なので、個体差があり寿命の判断が、難しいですが、エンジンを掛けて短距離で止めることを繰り返すと、始動時に消費した電力を充電できず、バッテリーが徐々に弱り、寿命を縮める場合もあるので、要注意です。たまに補充電した方が寿命が延びます。ただ、充電器に繋ぎっぱなしの場合は、充放電を繰り返すので、かえって寿命を縮める場合もあります。バッテリーの場合は、おおよそ充電回数の目安があります。
エンジン不調でお預かりです。外装を外して点検から始めます。
他店でスパークプラグ交換とバッテリー補充電を行ったようですが、プラス端子が緩んでいました。バッテリーは点検し、結果交換です。
バッテリーですが、電圧が出ていても容量が無いと交換になります。容量が通常の半分ぐらいです。
一応、ステーターの点検から始めます。3相交流という発電なので配線が3本あります。全て結線されていますので、3回測定します。以前1本切れていて2相交流になっていて、バッテリー上がりを起こした事例があります。次に、4気筒の点火火花性能を測定します。点火していても基準値の性能が出ていないと燃焼しなくなるので、すぐプラグがカブります。
テスターのかけて、スパークプラグ単体で火が飛びづらいので、新品交換です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
今回交換した部品類です。
最終チェックと試乗です。バッテリー点火ですので、バッテリーが劣化すると点火しなくなります。また、始動時は、スターターモーターを回しながら点火するので、スターターモーターの回転が弱い場合は、点火も弱くなっています。要注意です。
2024.03.14 作業担当 ヤダ(矢田)