気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“Bluetooth 5(Bluetooth SIG)”とは

2016-06-28 23:11:41 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

Bluetooth SIG(Bluetooth Special Interest Group、現在、3万社がメンバー企業として登録されている業界団体、本部はワシントン州)が6月16日に発表した、IoT(Internet of Things)に適した近距離無線通信規格です。

既存のBLE(Bluetooth Low Energy)と同等の消費電力でもって、通信範囲が4倍、そして通信速度が2倍にそれぞれ引き上げられているようです。IoT機器を広範囲に設置しそこからのデータを短時間に収集できるようになるようです。物流倉庫での在庫管理、大型ショッピングセンターや駅構内でのナビゲーションなどへの応用が期待されているようです。

また、データ配信の容量も8倍に拡大されているとのことです。従って、ビーコン端末に適用すると、センサーで集めた豊富な情報を収集することが容易になるようです。

この規格に準拠した製品は2016年末から17年初頭にかけて提供が始まりそうです。

プレスリリース(2016.6.16)の英語版サイトは、https://www.bluetooth.com/news/pressreleases/2016/06/16/-bluetooth5-quadruples-rangedoubles-speedincreases-data-broadcasting-capacity-by-800?sc_lang=enです。


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“ちょいロガ(FDK)”とは

2016-05-28 23:46:02 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

FDKが開発した、無線通信機能に加えて6種類のセンサーを搭載した小型センサーモジュール(センサーロガー)です。IoTを進展させる電子部品のひとつと考えられます。

加速度/地磁気/温度/湿度/気圧/照度の6種のセンサーを内蔵しています。大きさは50.0×45.0×5.05mmで、重さは12gです。リチウム二次電池を内蔵し、約12時間連続で稼働できるとのことです。通信規格は、Bluetooth Low Energy(BLE)で、通信距離は5~10mとのことです。

256Kバイトのメモリを内蔵しており、各種センサーからのデータを1万件記録できるようです。また、スマートフォン(スマホ)と連携して、測定したデータをスマホへ送信することもできるようです。

人の首にかけたり、モノにぶら下げたりする使い方を想定しており、介護の現場での見守りや工事現場での作業管理などに適しているようです。

ニュースリリース(2015.11.16)のサイトは、http://www.fdk.co.jp/whatsnew-j/release20151116-j.htmlです。

 


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“SESUB-PAN-D14580(TDK)”とは

2016-05-27 23:08:43 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

TDKが2015年9月29日に発表した、低消費電力無線通信規格BLE(Bluetooth Low Energy)(Bluetooth 4.1)に対応する世界最小のモジュールです。

TDK独自のIC内蔵技術「SESUB」を用いて内蔵することで、3.5×3.5×1.0mmの大きさを実現したとのことで、このサイズは、BLEモジュールとしては世界最小クラス(2015年7月調べ)だそうです。

このモジュールに電池とアンテナを追加するだけで、BLEを使った機器が容易に作成できるようです。無線出力は0dBm(標準値)で、通信距離はアンテナの特性に依存するが見通しがよければ10mとのことです。

 適用先として以下のようなものが挙げられています。

・ヘルスケア、スポーツ&フィットネス機器:活動量計、体温計、血圧計、血中酸素濃度計、血糖値計、心拍計
・ウェアラブルコンピュータ:リストバンド型、時計型、指輪型、メガネ型、靴、帽子、シャツ
・ホーム&エンタテイメント機器:リモコン、センサタグ、玩具、照明器具
・PCアクセサリ:マウス、キーボード、スタイラスペン、プレゼンテーションポインタ

メーカの製品紹介サイトは、https://product.tdk.com/info/ja/catalog/datasheets/sesub-pan-d14580_ja.pdfです。

関連ブログ(2016.4.23)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/f1df9f065397c4b360a42ca51ed946e8です。


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“スマホ連携健康器具”とは

2016-04-29 23:20:05 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

心拍数、体温、血圧、体脂肪率などを測定できる健康器具で、測定結果を近距離無線通信技術を利用してスマートフォン(スマホ)へ送れる機能を持ったものです。

スマホに送られた測定結果は、スマホ上の専用アプリにより、グラフ化されて表示されたり、異常値が検出された場合は警告が発せられたりするため、体調の変化などを確認でき、容易に健康管理ができるようになります。

スマホ連携健康器具としては、様々な種類の製品が開発され販売されているようですが、主要な製品として以下のようなものが知られています。

体温計:オムロン製品

血圧計:パナソニック製品

心拍測定など:アップル製腕時計型端末

体組成計:タニタ製品

これらの製品の普及により、測定結果を医師へ送って遠隔医療に活用する動きが高まりそうです。米調査会社のIHSによると、遠隔医療の市場規模は、2020年には2015年の5倍弱の400万人に達するそうです。

 

 

 

 

 


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“BLEモジュール”とは

2016-04-23 23:01:33 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

低消費電力を特徴とする無線通信規格BLE(Bluetooth Low Energy)に対応した無線通信モジュールです。

モノに電池とBLEモジュールを装着することにより、スマホ(ゲートウェイ機能の位置づけ)経由でインターネットへ接続することができます。即ち、IoTの実現が可能となります。

電子部品メーカ各社からこのようなモジュールが提供されているようですが、最近、発売された、小型化を意識した製品として、以下の2製品が知られています。

(1)SESUB-PAN-D14580(TDK製)

2015年9月に発売され、アンテナは(意識的に)搭載していません。サイズは、縦3.5mm×横3.5mm×高さ1.0mmで、アンテナ非搭載の製品としては世界最小とのことです。

このモジュールにアンテナを接続することにより、スマホとの連携が可能となるようです。ウェアラブル機器(眼鏡型など)、箸や衣類、文房具、伝統工芸品などへの適用の検討が進められているとのことです。

(2)UGMZ2AA(アルプス電気製)

2016年3月に発売され、アンテナを搭載した製品となっています。サイズは、縦4.7mm×横4.7mm×高さ2.0mmで、アンテナ非搭載品よりも若干大き目ですが、アンテナ搭載の製品としては世界最小とのことです。

ウェアラブル機器、文房具、医療機器などへの適用の検討が進められているとのことです。

電子部品メーカでは、単に製品の提供だけでなく、機器の設計やサービスの構築までをサポートするような事業展開を考えているようです。

上記(1)の製品のプレスリリース(2015.9.29)のサイトは、http://www.tdk.co.jp/news_center/press/201509291936.htmです。

上記(2)の製品に関連するニュースリリース(2016.2.18)のサイトは、http://www.alps.com/j/news_release/2016/0218_01.htmlです。

 

 

 

 


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“IoT関連技術10選(ガートナー)”とは

2016-04-22 23:21:16 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

米調査会社のガートナーがまとめたIoT関連技術に関する報告書の中で、2017年から2018年にかけて注目すべき10個の技術(即ち、企業がIoTの潜在価値をフルに引き出すことを可能にする10のテクノロジ)を挙げています。

10個の技術とは以下に示すものです。筆頭が「IoTセキュリティ」となっています。

・IoTセキュリティ:モノへの攻撃やなりすましを防御する技術

・IoTアナリティクス:モノが集めたデータを分析する技術

・IoTデバイス(モノ)の管理:モノを監視したり管理したりする技術

・省電力の短距離IoTネットワーク:短い距離にあるモノと無線で通信する技術

・省電力WAN (広域ネットワーク) :携帯電話網を省電力で利用する技術

・IoTプロセッサ:応用ソフトやセキュリティの処理を実行するプロセッサ 

・IoTのOS:小型・小電力で動作するモノに対応する基本ソフト(OS) 

・イベント・ストリーム処理:センサーのデータを集めてリアルタイムに分析する技術

・IoTプラットフォーム:モノの管理やデータの取得などを行うプラットフォーム

・IoTの標準とエコシステム:システムを構築・運用するための規格と役割分担

ガートナー ジャパン株式会社のプレスリリース(2016.3.11)のサイトは、https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20160311-01.htmlです。

 


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“ツーブリーズ(2breathe)(帝人)”とは

2016-04-10 23:53:45 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

帝人が3月23日に発売した、寝つきをサポートするウェアラブル端末(ウェアラブルセンサー)+対応アプリです。

腹部に取り付け、センサーで呼吸のパタンを測ることができるようです。この端末を取り付けてベッドの上に寝て、近くに専用アプリをインストールしたスマートフォン(iOS搭載のみ)を置くと、そこからガイド音がでるようになっていて、それに呼吸を合わせると、数分程度でリラックスし寝付けるとのことです。

仕組みとしては、ウェアラブル端末内のセンサーからBluetooth経由で呼吸のパターンがスマートフォンに送信され、スマートフォン内の専用アプリがそのパターンを検知し、ガイド音に変換します。そのガイド音に合わせ、高音時には吸い、低音時には吐くことにより、呼吸を整えていきます。そして、さらにユーザーごとの呼吸パターンに応じてガイド音を調整し、ゆっくりとした呼吸になるよう徐々に導くようになっているようです。これにより、数分間で心身がリラックスし、スムースに寝つくことができるようです。

バッテリーは、ボタン型電池(CR-2032)です。

価格は、2万1600円(税込み)となっています。

ニュースリリース(2016.3.23)のサイトは、http://www.teijin.co.jp/news/2016/jbd160323_25.htmlです。

 


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“BL-01(ビッグローブ)”とは

2016-03-12 23:04:53 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

ネット接続サービスを展開するビッグローブが開発キットとして3月2日に販売開始した、IoT(Internet of Things)向けの端末です。

GPSや3軸加速度センサーなどを搭載し、データ通信が可能な小型Android端末です。

通信機能として、3G携帯電話回線、無線LAN、Bluetooth LE(低電力版のBluetooth)を備えているとのことです。

Googleの標準SDKに対応しているため、「Android」OS向けのアプリ開発環境が整っていれば、自由に「BL-01」向けのアプリを作ることが可能なようです。

単体でデータ通信可能なスマートフォンとして使える以外に、各種センサー情報を収集するためのIoTゲートウェイ端末として利用したり、腕時計やネックレス型のアクセサリーと連携させてウェアラブル端末としても活用できるとのことです。

端末のサイズは、高さ約41.0mm×幅約47.0mm×厚さ約15.6mmです。

また、価格は、パソコン接続用のクレードルと合わせて3万5000円(税抜き)とのことです。

プレスリリース(2016.3.2)のサイトは、http://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2016/03/160302-aです。

関連ブログ「Bluetooth LE」のサイトは、http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=28eb6e3eda00379864b1e1af5d9b91e6&p=1&disp=50です。

 


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“IoTビジネス共創ラボ”とは

2016-02-17 23:36:18 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

日本マイクロソフト(MS)と東京エレクトロンデバイス(TED)が発足させ、 2016年2月9日より活動を開始した、IoTビジネスの推進団体です。

IoTに使用するハードウェアやソフトウェアを手がける企業を組織化して成功事例を積み重ね、企業のIoT活用を促進させることが狙いとなっているようです。

当初は日本MSとTEDを含めた10社(アクセンチュア、電通国際情報サービスISID、日本ユニシス、ブレインパッド等)でスタートし、1年以内に100社以上を集める計画になっているようです。また、IoTシステム構築プロジェクトを1年以内に100件以上立ち上げる目標があるようです。

多数の企業が参加協力するようになればIoTの進展が加速されていくのではないかと思います。

ニュースリリース(2016.2.9)のサイトは、以下です。

日本MS→https://news.microsoft.com/ja-jp/2016/02/09/160209_iot_lab/

TED→https://www.teldevice.co.jp/news_release/2016/press_160209.html

 

 

 

 


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“Physical Web(グーグル)”とは

2016-01-15 23:26:56 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

グーグルが2014年10月に発表した新プロジェクトで、アプリを介さずにデバイスとインターネットとを連携できる標準規格です。

バス停や自動販売機などの対象機器に固有のURLを割り振り、スマホやタブレット上にWeb経由で対象機器の情報などを表示できるようです。Web経由のため、バス停用のアプリや自動販売機用のアプリをスマホやタブレットにインストールする必要はないようです。

即ち、対象機器につけられたビーコン(Bluetooth LE)にスマホなどを持った人が近づくと、ビーコンの電波を検出し、ビーコンからURI(URL)を受け取ります。このURLを受け取るとResolverという仕組みを経由してWebから対応する情報を受け取り、それをスマホなどに表示するという仕組みです。

Physical WebのGoogleサイトは、https://google.github.io/physical-web/です。

 

 


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