気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

"イーメッシュ モデルノ(サンデンホールディングス、タイムマシーン)"とは

2017-02-19 23:49:27 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

自動車の部品などを手掛ける「サンデンホールディングス」が、ソフトウェア開発の「タイムマシーン」と協同で、2016年6月に提供を開始した、食品流通向けの温湿度管理サービスです。e-mesh modernoとつづります。

店舗の売り場、冷凍庫、冷蔵庫などの内部の複数個所にセンサーを取り付け、さらにセンサーが検知した付近の温湿度データを無線通信で(注:米「リニアテクノロジー」社の無線ネットワーク技術を利用)集約するベースステーションを当該施設内に取り付けて、当該ステーションが集約したデータをクラウド上で管理するシステムとなっています。

なお、クラウド型の温湿度モニターサービスは、上記タイムマシーン社が2012年から提供していたようで、それを応用したシステムになっているようです。

今後は、物流倉庫やビニールハウス内の温湿度管理の需要も取り込もうとしているようです。

ニュースリリース(2016.5.24)のサイトは、http://www.sanden.co.jp/topics/2016/0524.htmlです。


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"RFtouch(トッパン・フォームズ)"とは

2017-01-05 23:53:02 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

「トッパン・フォームズ」(1955年5月設立、東京都港区)が、2016年11月より提供開始した、ICタグ読み取り専用アプリです。

「IoTで業務プロセスを革新」「スマートデバイス活用 簡単操作で手軽に情報連携が可能」といったフレーズが付けられています。

iOS対応で、iPhoneやiPodtouchに「RFIDリーダー」を装着した上で、このアプリを利用することにより、ICタグを簡単に読み取ることができるようです。このアプリは、ICタグ情報の収集に加え、入出庫や棚卸しなどの既存機能を備える上、ICタグの貼付されたモノ個別にステータス状態を簡単に登録できるようです。

将来的にはスマホが持つ位置情報やカメラなどとの連携も可能で、モノを位置や写真などと紐づけて管理するようなこともできるとのことです。GPSで取得した位置情報やカメラ機能で撮影した画像をIDに付加し高精度なロケーション管理を実現できるようです。

スマホなどの汎用デバイスの利用で可能なため、専用端末を使う場合に比べ、安価で導入しやすいとのことです。

ニュースリリース(2016.11.1)のサイトは、http://www.toppan-f.co.jp/news/2016/1101.htmlです。


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“MBH7BLZ02A(富士通コンポーネント)”とは

2016-12-05 23:17:33 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

富士通コンポーネントが開発し、10月25日に販売を開始した、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応する無線モジュールです。ファームウェアを搭載しています。IoT分野での需要が見込まれています。

BLE通信の役割のうち、周辺のセンサーデバイスなどを収容するセントラル側(IoTゲートウェイ側)の機能を主に持ちます。ただし、コマンドにより、セントラル側の役割と周辺(ペリフェラル)側の役割を切り替えることも可能なようです。

「GATTダイレクトアクセス機能」(即ち、通信相手デバイスのメモリ上のデータを直接読み書きする機能)と呼ばれる機能により、最大8個の周辺デバイスとの同時接続が可能となっているようです。従来製品(MBH7BLZ01A/02A、 FWM7BLZ20)は1:1接続だったようです。この機能により、他社のデバイスとの接続も可能なようです。

外形寸法は、15.7×9.8×2.0mmです。

プレスリリース(2016.10.25)のサイトは、http://www.fujitsu.com/jp/group/fcl/resources/news/press-releases/2016/20161025.htmlです。

製品カタログのサイトは、http://www.fujitsu.com/downloads/MICRO/fcl/wireless-modules/mbh7blz01a-02a.pdfです。


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"BEACONETS(富士通ネットワークソリューションズ)"とは

2016-11-25 23:26:54 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)が2015年11月11日に販売開始した、Bluetoothを活用した情報配信型ビーコン です。

Bluetooth通信を活用した一般的なビーコンと異なり、情報配信量を31バイトから240バイトに拡張しています。このため、ビーコン発信機器からURLや無線LAN接続に必要な情報(SSID、セキュリティキー)、短いメッセージ文などを管理サーバー経由なしに直接配信できるとのことです。

制御するアプリを起動していれば、スポットへ近づくだけで、SSIDやセキュリティキーの入力をすることなしに、自動でにその無線LANへ接続できるとのことです。

訪日客向け無線LAN環境の整備やIoTの進展への対応に向けた製品となっています。

プレスリリース(2015.11.11)のサイトは、http://www.fujitsu.com/jp/group/fnets/resources/news/press-releases/2015/1111.htmlです。


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"新センサーロガー(FDK)"とは

2016-11-16 23:14:30 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

FDK株式会社が開発した、販売中の「センサーロガー」(2014年に開発)をベースにし、電池(CR2032)交換タイプで長時間駆動を可能にした新センサーロガーです。2017年春に量産開始の予定です。

電池は従来の充電式から交換式に変更し、さらに連続駆動時間を延ばすために不要なセンサーを稼働させないようにしたようです。すべての機能を使用した状態で連続約20日間稼働でき、ビーコンを出しているだけなら約1年間稼働するとのことです。

6種類のセンサー(温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度)を搭載し、測定したデータをBLE(Bluetooth Low Energy)通信規格で送信するようです。

外形サイズは40.0 x 30.0 x 10.0mm、重さは約9gです。

プレスリリース(2016.11.10)のサイトは、http://www.fdk.co.jp/whatsnew-j/release20161110-j.htmlです。


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“IoT向け無電源センサー”とは

2016-09-18 23:28:35 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

半導体業界の新しいR&D組織である「デバイス&システム・プラットフォーム開発センター」(DSPC、2015年8月設立、東芝やアルプス電気などの共同出資)が今後開発予定の、外部電源を必要としないIoT向けの小型センサーです。

センサーや通信機能を動かすために、熱や太陽光、振動により発電する自律電源を内蔵します。低電力で動作できるセンサーやメモリーも開発します。サイコロ程度の大きさを想定しているようです。

これが開発されると、温度や圧力などのセンサーデータを永続的に収集できるようになるとのことです。産業機械、インフラ管理、物流などへの応用が期待されます。

なお、この種のセンサーは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託研究(*)で開発し、その後、事業展開の予定のようです。(*)http://www.nedo.go.jp/content/100790470.pdfの表のNo.2

この内容の新聞記事(2016.9.15)のサイトは、http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HXM_V10C16A9TJC000/です。


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“ライフスタイル認証”とは

2016-09-07 23:19:18 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

IoTの技術を活用し、スマホやウェアラブル端末によって収集されたデータにより個人を認証する技術です。

現状の本人認証では、ID+パスワードを入力したり、生体情報として指(指紋)をタッチしたり手のひら(静脈)をかざしたり、そのための行動をとっています。

それに対し、ライフスタイル認証では、スマホやウェアラブル端末等のユーザが所持する端末によって収集されたデータ、防犯カメラやIoTデバイス等の周辺センサーから収集されたデータなどを利用します。認証のためにユーザの明確な動作を必要とせず認証を行うことができます。従って、ユーザにとっての認証の手間が軽減し安全性への柔軟な対策も可能となり頑健(ロバスト)な認証基盤が実現できる可能性があるようです。

東京大学大学院情報理工学系研究科のソーシャルICT研究センターでは、産学連携ベースでライフスタイル認証に関する5万人規模の実証実験「MITHRA* Project(ミスラ プロジェクト)」を2017年1~3月に実施する予定とのことです。産業界から、オムロンヘルス(→活動量計)、小学館(→MangaONE)、凸版印刷(→電子チラシShufoo!)、ヤフー(→Yahoo!JAPAN)、TIS、日立製作所等が協力するようです。

*Multi-factor Identification/auTHentication ReseArch project

ソーシャルICT研究センターによるシンポジウムおよび実証実験のプレスリリース(2016.5.19)のサイトは、http://www.sict.i.u-tokyo.ac.jp/news/pr_20160519_yamaguchi.pdfです。

実証実験のプレスリリース(2016.6.9)のサイトは、http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000019457.htmlです。

なお、関連した取り組みとして、米グーグルの「Project Abacus」と呼ばれるものも知られています。


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“みまもりビーコン・サービス(OFF Line)”とは

2016-08-25 23:26:34 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

OFF Line(東京品川区、2013年10月に設立)が、2016年8月より正式に提供予定のサービスで、高齢者の在宅や帰宅を検知したり、徘徊時の位置を把握したりできます。今年の4月に、金沢市で実証実験を行い、それを経て今月の正式リリースに至ったようです。

自宅や高齢者の施設などにアンドロイド搭載の固定検知端末(IoTゲートウェイの位置づけ)を設置し、見守り対象の高齢者などには「お守り」と呼ばれるBLEビーコンを携帯してもらいます。

「お守り」を携帯した高齢者などが自宅や施設から足を踏み出した場合、それを固定検知端末で検知し、予め登録された携帯電話番号の端末へショートメール(SMS)、LINE、AirTalk(注:OFF Lineが開発したスマホアプリ)などで、メッセージや位置情報を通知するようになっています。この情報により、高齢者の徘徊や行方不明などを防ぐことができるとのことです。

なお、OFF Lineでは、「お守り」から発信される電波(ビーコン)をドローンで検知し、高齢者の徘徊を空から捜索するようなメニューも用意しているようです。

金沢市での実証実験のニュースリリース(2016.4.27)やドローンによる捜索の実証実験のニュースリリース(2016.6.17)、など、関連のニュースリリースのサイトは、http://off-line.co.jp/news-releaseです

 


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“DriveOps(スマートドライブ)”とは

2016-08-14 23:45:33 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

IoTデータを活用したサービスの開発を手掛けるスマートドライブ(2013年10月に設立された国内のスタートアップ企業)が2016年8月に開始予定の法人向けクルマの管理サービスです。

さまざまな機能やデータを車両別・ドライバー別に、PCでかんたんに一括管理できるとのことです。安全運転診断スコアリング、GPS リアルタイム動態管理、整備スケジュール管理、経費管理、ドライバー勤怠管理の他、定期的に新機能が追加されるようです。

導入は簡単なようです。(1)車に購入したBLEデバイス(シガーソケット版(3980円)またはOBD版(8800円))を装着、(2)専用アプリをスマホにインストール、(3)デバイスとアプリのBLEでのペアリング、(4)PCで管理画面にアクセスして接続確認、の4ステップで完了のようです。

なお、このサービスは、8月のサービス開始に先行して、2016年3月にセイノーホールディングスの子会社のココネットが、都内で走る約20台の車を対象に導入され利用されているようです。

DriveOpsの紹介サイトは、https://www.smartdrive.co.jp/enterpriseです。

スマートドライブ社については、https://www.wantedly.com/companies/smartdriveのサイトも参考になります。


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“Bluetooth Smart”とは

2016-08-13 23:13:01 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

小型の機器などが低電力無線通信規格のBluetooth Low Energy(BLE)に対応していることを示すために使用されるブランド名です。BLEで通信可能であることを示すもので、ロゴなどを対応機器・装置の筐体などに掲示することができるようです。

なお、BLEは、Bluetooth 4.0で追加された仕様の一つで、従来のBluetoothが信号の中断が許されない音声通信の用途を狙いに開発されたのに対し、センサーやタグとの低電力の間欠的通信の用途を狙いに仕様化されています。通信距離は30m程度まで可能なようですが、電力消費をできるだけ少なくする様にして通常は2~5m程度で利用されるようです。ボタン電池一つで数年稼動させることも可能な極めて消費電力の少ない規格となっています。→関連ブログ(2016.2.6)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/28eb6e3eda00379864b1e1af5d9b91e6です。

また、BLE自体やBLE対応機器、BLE通信モジュールなどを指して「Bluetooth Smart」という言葉を使用することもあるようです。

 


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