書籍の内容を音声データとしてネット経由でスマートフォン(スマホ)に配信するサービスです。国内でひろがりつつあるようです。
配信会社は、出版社から作品を仕入れ、それを音声データに変換し、インターネット経由でスマホに配信します。スマホ側での再生には、配信を受けながら逐次行っていく「ストリーミング型」と全体を一旦取り込んでから行う「ダウンロード型」とがあり、いずれかで聴くことになります。
電子書籍と異なり、車の運転中や通勤電車の中などで、端末上で書籍を開く必要がなく耳で楽しむことができます。
日本国内での配信サービスとしては、オトバンクが提供している「FeBe(フィービー)」と、米オーディブル(アマゾン傘下、2015年7月に日本市場へ参入)が提供している「Audible」が知られています。前者の配信作品数は、2015年8月末時点で約1万3000本、後者のそれは、同時期で数千本(日本語のもの。小説、落語、ビジネス書など)、料金方式は、前者が作品毎の個別課金、後者が定額(1500円/月)となっています。
また、出版社(新潮社、小学館、講談社、KADOKAWA)などが組んで、今後の健全な発展に向け、2015年4月に「日本オーディオブック協議会」が発足されています。
今後の出版業界の行方を占う意味でも電子書籍とともにオーディオブックの動向が注目されます。
audibleのサイトは、https://www.audible.co.jp/です。