”ロボットハラスメント”のことです。生産現場などに導入される「協調型ロボット」が、人とうまく調和できない環境において、人間の行動範囲や能力を制限したり、商品を破損させてしまうことを指しています。
人間の存在を前提とせずにロボットを動作させるような職場環境においては、人間の五感や経験に基づく柔軟な動きにロボットが対応できず、ぶつかってしまうといったことが起こり易くなります。また、モノの場合でも、例えば、一定の大きさのイチゴを掴んで持ち上げ、回転してパックへ詰める作業において、想定外の大きさのイチゴに対してつぶしてしまったり、掴めなかったりします。
即ち、ロボハラには「人へのロボハラ」と「モノへのロボハラ」があるようです。特に、人へのロボハラの場合、それが発生した場合、生産性が落ちることになりますが、その原因が人間側にあると認識されやすく、仕事に携わる人間の主体感が損なわれるといったことが懸念されています。
人間とロボットとをうまく共生させるために、ロボハラを減らす観点からの協調型ロボットの研究開発が進められているようです。