安全と自由が調和した豊かなモビリティ社会の実現に向けた第一歩としての「交通事故ゼロ社会の実現」に向けた、AI・通信の取り組みに関するトヨタ自動車とNTTとの連携です。2024年10月31日の両者共同の記者会見で発表されました(※1)。
連携の内容は、交通事故ゼロ社会の実現に向けた取り組み(三位一体型インフラ協調、高度運転支援/将来的な自動運転システムの開発、AIエージェントの開発など、注:下方リンクの報道発表資料を参照)に資する「モビリティAI基盤」の共同構築です。この基盤は、以下のような3つの要素から構成され、実現された暁には、共感する産官学パートナーによる活用も想定されているようです。
①分散型計算基盤(データセンター):NTTのIOWN(アイオン)を活用し、計算リソース(データセンター)を分散設置。高い電力効率を実現。
②インテリジェント通信基盤:ヒト、モビリティ、インフラを切れ目のない通信により協調させる。
③AI基盤:上記①、②をベースに、ヒト、モビリテイ、インフラからの多様なデータを学習し、推論する。
モビリティAI基盤の開発を2025年以降にスタートさせ、2028年頃から様々なパートナーとの三位一体でのインフラ協調による社会実装を開始し、2030年以降の普及拡大を目指しているとのことです。2030年までの5年間で両社合わせて5,000憶円規模の投資を見込んでいるようです。
なお、両社は、2020年にも、「スマートシティプラットフォーム」の構築・運営を共同で行う資本業務提携も結んでいます(※2)。
ニュースルームのサイト(トヨタ自動車、2024.10.31)は、https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/41746612.htmlです。
ニュースリリース(NTT、2024.10.31)のサイトは、https://group.ntt/jp/newsrelease/2024/10/31/241031b.htmlです。
※1 共同記者会見の動画サイト(トヨタ自動車、2024.10.31)は、https://www.youtube.com/watch?v=Tzu2onb2yYk&t=1779sです。
※2 以下のニュースルームのサイト(トヨタ自動車、2020.3.24)を参照願います。https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/32057066.html