俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春近し(2)

2010-01-31 | 俳句・冬・時候


春近しイタリアのチョコ試食して

春がすぐそこまでやって来ていること。新宿のある百貨店で、「サロン・デュ・ショコラ」というチョコレートの祭典を行っていた。年に1回世界各国からショコラティエが集まり、自作のチョコレートを販売。人出が多く、歩くのもままならないほどの人気。イタリアのトスカーナのチョコを試食した。ペペロンチーノといい、口の中で溶けた後、ピリッと辛くなった。春が近いことを感じた。

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見て歩く世界のチョコや春隣



春近しオープンカフェに人の出で

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寒桜

2010-01-30 | 俳句・冬・植物


曇り日の亭午の鐘や寒桜

ヤマザクラの一変種をいう場合と緋寒桜を指していう場合とがある。前者の花は淡紅色、後者は濃紅色。いずれも暖地で2月頃満開となる。寒中に咲いている桜を見つけた。目立たないので通り過ぎてしまう人が多いが、気がつくと信じがたいという顔をしていた。亭午は正午のことで、丁度昼のチャイムが鳴っていた。

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彰義隊縁(ゆかり)の地なり寒桜


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冬の川

2010-01-29 | 俳句・冬・地理


空よりも蒼深かりし冬の川

水量豊かな夏の川とは打って変わり、冬の川は水嵩が減り、流れが細くなる。川原には枯草が広がり、侘しい景色となる。大きな団地の裏手に冬の川がゆったりと流れていた。あまり水量が減っているようには見えず、空を映して深い蒼色をしていた。

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冬川の浅瀬は音を立てにけり


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藪巻

2010-01-28 | 俳句・冬・人事


藪巻のすつくと立つは何の木ぞ

雪折れを防ぐために庭木や竹を筵でくるみ、その上から縄でぐるぐる巻きにしたもの。「竹巻」「菰巻」などともいう。雪吊と同様に、冬の風物詩。庭園などでよく見かけるが、やはり雪が降っていないと物足りなさは残る。

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菰巻に帯らしきもの結びあり


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寒釣

2010-01-27 | 俳句・冬・人事


寒釣の無言の行をしてをりぬ

寒中に魚を釣ること。魚は、冬には深い水底に群れ集まって動かずにいる。その難しい釣をするのが太公望たちの楽しみとなっている。釣る対象により、「寒鮒釣」「寒鯉釣」などという。夕方近い川で、フード付きのヤッケを着た寒釣の人がいた。じっと動かず、まるで無言の行をしているようであった。

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寒釣に川滔々(たうたう)として暮れぬ


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