俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

鵯花

2012-08-31 | 俳句・秋・植物


鵯花山の雲行き怪しくて

キク科の多年草。山野の乾燥した土地に自生。八~十月頃、茎の頂に白色又は淡紫色の頭花をつける。淡紫色の花は藤袴によく似ているので間違いやすい。藤袴の葉は三裂するが、鵯花は楕円形で、葉の裏に斑点がある。鵯が鳴く頃に咲くのでこの名がついた。鵯花が山に沢山咲いていた。晴れていた空が次第に黒い雲に覆われ、雷が鳴り出した。

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鵯花リフト使はず下りけり


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秋薊

2012-08-30 | 俳句・秋・植物


二股の道のいづれや秋薊

キク科の多年草。単に「薊」というと春の季語。秋に花をつける山薊、鬼薊、大薊、富士薊などの総称。秋の薊は全体的にやや色褪せて見える。山道が二股に分かれていた。どちらに行こうかと迷ったが、秋薊の咲いている方を登ることにした。

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鬼薊



山風の吹き上りけり秋薊


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黄つりふね

2012-08-29 | 俳句・秋・植物


黄つりふね山水を手に受けて飲み

ツリフネソウ科の一年草。高いところの湿地に自生。黄色い釣舟草の意。黄つりふねがひとかたまりになって咲いていた。その近くに名水といわれる山水が自由に飲めるように出ていた。掌に受けて飲むと、柔らかくて甘い美味しい水であった。

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揺れやすき黄つりふねなり山風に


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釣舟草

2012-08-28 | 俳句・秋・植物


釣舟草遅れて歩くことが好き

ツリフネソウ科の一年草。山間の湿地や水辺に自生。七~十月頃、茎の上部の葉腋から花柄を伸ばし、紅紫色の花をつける。花が帆掛け舟を吊り下げたような形をしているところからこの名がついた。湿原へ行く道と湿原に釣舟草が咲いていた。釣舟草の写真を撮ったりしていて一行からすぐに遅れてしまったが、誰もいない道を歩くのは静かで好きな方である。

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釣舟草山水に手を浸しけり


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鳥兜

2012-08-27 | 俳句・秋・植物


湿原を一周りせり烏頭(とりかぶと)

キンポウゲ科の多年草。中国原産。山野に自生し、薬用としても栽培。根は有毒。八~十月頃、茎頂や上方の葉腋に総状や円錐状の花序を出し、深い紫色の花をつける。初秋の玉原湿原を一周した。木道を歩いたが、最後の方で鳥兜が咲いているのを見つけた。紫色が美しかった。

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草の中水の音すや鳥兜


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