俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の月

2024-12-15 | 俳句・冬・天文

 

 

遠方の人恋しとも冬の月

 

 

 

 

 

 

寒々と冴えた月をいう。

冬の翳なく冷え冷えとした月を見上げていると、遠方に住むかの人はどうしているのかなあと、人恋しくも思われた。

 

 

 

 

 

あな近し冬満月と太歳(たいさい)と

 

 

 

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冬日没(い)る

2024-12-02 | 俳句・冬・天文

 

 

林間を歩きあるきて冬日没る

 

 

 

 

 

 

冬の太陽が沈むことをいう。

 

 

 

 

 

 

寒気のなかの冬日差しは暖かくありがたいものである。

それが地平線に沈むのは寂しく、沈むと急に寒さが襲ってくる。

 

 

 

 

 

 

「冬落暉」も輝きながら沈む冬の入日をいう。

 

 

 

 

 

 

一日中林間を歩きに歩いた。

その結果、冬の入日を見ることとなった。

 

 

 

 

 

冬落暉明日の安寧祈りゐて

 

 

 

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冬日

2024-11-29 | 俳句・冬・天文

 

 

一人行く道を照らして冬日かな

 

 

 

 

 

 

寒気の中で輝く冬の太陽、またはその日差しをいう。

 

 

 

 

 

 

南に傾いた太陽は夏のような暑さはなく、暖かさを感じる。

 

 

 

 

 

 

公園で遊ぶ子供たちや日向ぼっこの老人などにも、冬の日はあまねく及ぶ。

「冬日影」はその日差しのことをいう。

 

 

 

 

 

 

一人で歩いていた。

その道を冬日はずっと照らしていた。

 

 

 

 

 

夕兆す川面眩しや冬日影

 

 

 

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冬の夕焼

2024-11-20 | 俳句・冬・天文

 

 

温かき缶珈琲や冬夕焼

 

 

 

 

 

 

夕焼は夏の季語であるが、冬にも見られる夕焼をいう。

 

 

 

 

 

 

冬は日没も一年で最も早く、寒くもあるので、外で夕焼を楽しむことは少ない。

 

 

 

 

 

 

冬の夕焼は西空を燃え立たせて、たちまち薄れてしまう。

 

 

 

 

 

 

散策していると空は次第に冬の夕焼となった。

自動販売機で温かい缶コーヒーを買って飲みながら、冬夕焼を眺めた。

 

 

 

 

 

冬茜背(せな)に家路を急ぎけり

 

 

 

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冬霞

2024-11-18 | 俳句・冬・天文

 

 

展望台上れば山の冬霞

 

 

 

関八州見晴台

 

 

 

霞は春の季語だが、冬に立つ霞をいう。

 

 

 

武甲山

 

 

 

風もなく暖かい日など、霞がたなびくことがある。

 

 

 

両神山

 

 

 

冬でありながら春のような穏やかな景である。

 

 

 

 

 

 

丘陵の展望台に上った。

そこからは冬霞のたなびく山々が望まれた。

 

 

 

浅間山

 

 

冬霞峡の地蔵に手を合はせ

 

 

 

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