俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の夕焼

2024-11-20 | 俳句・冬・天文

 

 

温かき缶珈琲や冬夕焼

 

 

 

 

 

 

夕焼は夏の季語であるが、冬にも見られる夕焼をいう。

 

 

 

 

 

 

冬は日没も一年で最も早く、寒くもあるので、外で夕焼を楽しむことは少ない。

 

 

 

 

 

 

冬の夕焼は西空を燃え立たせて、たちまち薄れてしまう。

 

 

 

 

 

 

散策していると空は次第に冬の夕焼となった。

自動販売機で温かい缶コーヒーを買って飲みながら、冬夕焼を眺めた。

 

 

 

 

 

冬茜背(せな)に家路を急ぎけり

 

 

 

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冬霞

2024-11-18 | 俳句・冬・天文

 

 

展望台上れば山の冬霞

 

 

 

関八州見晴台

 

 

 

霞は春の季語だが、冬に立つ霞をいう。

 

 

 

武甲山

 

 

 

風もなく暖かい日など、霞がたなびくことがある。

 

 

 

両神山

 

 

 

冬でありながら春のような穏やかな景である。

 

 

 

 

 

 

丘陵の展望台に上った。

そこからは冬霞のたなびく山々が望まれた。

 

 

 

浅間山

 

 

冬霞峡の地蔵に手を合はせ

 

 

 

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寒月

2024-01-26 | 俳句・冬・天文

 

 

寒月やSLIMは神酒(みき)の海にあり

 

 

 

 

 

 

冬の月よりも一段と冷厳な月をいう。

 

 

 

 

 

 

必ずしも寒中の月でなくとも厳寒期を想定した季語なので、晩冬とされる。

凍てつく大気の中の月を思わせる。

 

 

 

 

 

 

ただし、「寒の月」とした場合は寒中の月のことをいう。

 

 

 

 

 

 

煌々と冷たく輝く寒月が出ていた。

先日、日本の月探査機「SLIM」が神酒の海に着陸した。

神酒の海はうさぎの向かって右側の耳の平地である。

そこにSLIMがあるのだなあと思った。

 

 

 

 

 

天心を寒満月の渡りけり

 

 

 

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寒夕焼

2024-01-21 | 俳句・冬・天文

 

 

寒夕焼コーンスープを飲みをれば

 

 

 

 

 

 

寒中の夕焼をいう。

 

 

 

 

 

 

冬の夕焼の中でも特に寒々とした感がある。

 

 

 

 

 

 

寒の夕焼は燃えるような色を見せるが、時間が短く、すぐに薄くなる。

 

 

 

 

 

 

長い時間散歩して、途中、自販機の缶のコーンスープを買ってベンチで飲んだ。

気がつくと寒夕焼となっていた。

 

 

 

 

 

帰り道は林の中や寒夕焼

 

 

 

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寒雲

2024-01-20 | 俳句・冬・天文

 

 

寒雲の低きが畑を覆ひけり

 

 

 

 

 

 

寒々とした雲をいう。

 

 

 

 

 

 

冬空を一面に覆う雲、固まって凍りついたような雲など、いずれも寒々しい。

 

 

 

 

 

 

「冬雲」よりも「寒雲」という方がより一層寒さが身に沁みる。

 

 

 

 

 

 

寒雲が低く垂れこめていた。

雲は畑を覆っていた。

 

 

 

 

 

全天を覆ふ寒雲高架駅

 

 

 

コメント (2)
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