俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

楓の花

2019-04-30 | 俳句・春・植物




花楓池の木橋を渡りきて




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カエデ科カエデ属の植物の総称。







世界に約二百種、日本にはイロハカエデ、イタヤカエデなど

二十六種が自生する。







観賞用に庭木や盆栽として栽培もされ、園芸種も多い。







四~五月、小枝の先に四~五弁の暗紅色の小花をつける。







池に架かる木の橋を渡って来ると、そこに楓の花が沢山

咲いていた。

目立たないが、赤くつつましやかな花であった。






平成を惜しむ気もあり花楓




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山吹

2019-04-29 | 俳句・春・植物




山吹に染まりたく貌寄せにけり




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バラ科の落葉低木。







日本原産。

各地の山野渓谷に自生し、観賞用に広く栽培もされている。







四~五月頃、黄金色の五弁花をつける。

一重と八重があり、八重のものは結実しない。







別種に四弁花の白山吹がある。







山吹が黄金色を集めて咲いていた。

その黄金色に染まりたくなり、貌を近づけてみた。






山吹や旅せし嵐山のこと




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三葉躑躅

2019-04-28 | 俳句・春・植物




木洩れ日の三葉躑躅の朝なりし




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ツツジ科の落葉低木。






本州中部の日当りのよい山中に自生し、庭木として植栽も

される。







四月頃、葉に先立って紅紫色の花を二~三個ずつつける。







花冠は漏斗状で深く五裂し、花冠と同じ長さの雄蕊が五本

ある。







木洩れ日に三葉躑躅が咲いていた。

何とも気持ちのよい朝であった。






亀の池三葉躑躅の迫り出して




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桜蘂降る

2019-04-27 | 俳句・春・植物




桜蘂降るぞろぞろと人に蹤き




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桜の花が散ったあとで、萼に残った蘂が散って落ちることを

いう。







散った蘂で地面が赤くなっていることもある。







特にその頃の風雨に降りしきる蘂の褪せた色には、花時が

過ぎ去ってしまったという一抹の寂しさがある。







「桜蘂」だけでは季語にならない。







公園へ行くと、大勢の人が同じ方向にぞろぞろと歩いていた。

その人たちについて行くと、頭上から桜蘂がはらはらと降って

きた。






桜蘂降るや寺門の閉ざされて




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諸葛菜

2019-04-26 | 俳句・春・植物




晴れし日を所在なくをり諸葛菜




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アブラナ科の一年草。

中国原産。







日本には江戸時代に渡来した。

観賞用に栽培されるが、野生化しているものも多い。







三~五月、淡紫色や紅紫色の四弁花をまばらな総状花序に

つける。







諸葛菜は同じアブラナ科のカブラの別名が転用されたもの

で、三国時代の蜀の諸葛孔明が栽培を奨励したことによる。







よく晴れた日に何をしてよいかわからずに歩いていると、

諸葛菜が目に入った。

日を浴びて生き生きと咲いていた。






小犬連れをみな通りぬ諸葛菜




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