俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春めく

2025-02-27 | 俳句・春・時候

 

 

春めくや犬連れ多き川堤

 

 

 

 

 

 

寒さがゆるみ、いかにも春らしくなってきたと感じられる頃をいう。

 

 

 

 

 

 

「早春」「春浅し」とも時期がある程度重なるが、もう少し後のより春らしさが増した頃のことと考えた方が妥当であろう。

 

 

 

 

 

 

気温が上がり、生きとし生けるものが動き出す感じがある。

 

 

 

 

 

 

少し暖かくなり、川堤を歩いていると、犬を連れて散歩する人が多く見られrた。

 

 

 

 

 

藪中に白きの咲きて春めきぬ

 

 

 

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冴返る

2025-02-20 | 俳句・春・時候

 

 

冴返る空を幾度も仰ぎゐて

 

 

 

 

 

 

ようやく春めいてきた頃、また寒さが戻ってくることをいう。

 

 

 

 

 

 

「余寒」「春寒」と同じだが、「冴える」という言葉からは、寒気を感じさせる色や光が鮮やかとなり、より感覚的な表現になる。

 

 

 

 

 

 

再びの寒気により、心身の引き締まるような感覚がよみがえる。

 

 

 

 

 

 

寒い風が吹き、冴返る日となった。

歩いていても幾度も空を見上げて、雲の状態を確かめた。

 

 

 

 

 

用水に沿ふ路は土冴返る

 

 

 

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魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2025-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷に上りて人は歩くのみ

 

 

 

 

 

 

七十二候の一つ、立春の第三候。

 

 

 

 

 

 

水が温んで、氷の割れ目から魚が氷の上に躍り出る季節をいう。

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

一説に、魚が氷に沿って川を遡る意味ともいう。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る季節となり、少し暖かくなった。

そうなると、人は歩くだけである。

 

 

 

 

 

氷に上る魚や川面は木を映し

 

 

 

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早春

2025-02-13 | 俳句・春・時候

 

 

早春やジョギングコース歩く人

 

 

 

 

 

 

立春以後、だいたい二月末頃までをいう。

 

 

 

 

 

 

春になったとはいえ、まだ冬の名残の寒さが目立つ。

 

 

 

 

 

 

「春浅し」に近く、春早々の気配と、また凛とした空気も感じられる季語である。

 

 

 

 

 

 

早春の気が漂っていた。

そんな中、公園のジョギングコースを歩く人がいた。

 

 

 

 

 

鷺下りてきぬ早春の用水路

 

 

 

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春寒(はるさむ)

2025-02-07 | 俳句・春・時候

 

 

春寒し公園にきて所在なく

 

 

 

 

 

 

立春後の寒さをいう。

 

 

 

 

 

「余寒」とほぼ同意の季語であるが、「春寒」は春になった気分が強い。

 

 

 

 

 

 

さらに早春の景の空間的な広がりが背後に感じられる。

 

 

 

 

 

 

公園にやってきた。

だが、春になっても寒く、どことなく所在なさを感じた。

 

 

 

 

 

春寒や夕景すでに定まりて

 

 

 

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