俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

苧環(おだまき)の花

2014-04-30 | 俳句・春・植物




をだまきや昼餉の麺麭を購ひて



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キンポウゲ科の多年草。

日本原産の深山苧環が園芸品種となったもの。







四~五月頃、碧紫色、白色、黄色などの花を下向きにつける。

花の形が麻糸を丸く巻いて中を空洞にした糸巻き(苧環)に似てい

るところからこの名がついた。







昼の鐘が鳴ったので近くでパンを買い、外の円卓で苧環を見ながら

食べた。

よく晴れて気持ちのよい昼であった。






をばまきの俯き加減揺れかげん



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二輪草

2014-04-29 | 俳句・春・植物




武蔵野のとある林や二輪草



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キンポウゲ科の多年草。

山野の湿地に群生する。







四~五月、茎の先に梅に似た白い小さな花を開く。

花びらに見えるのは萼である。

一本の茎に二輪の花が咲くのでこの名があるが、一輪や三輪のこ

ともある。







二輪草が群生して白い花をつけていた。

武蔵野のとある林の下に。






二輪草若きふたりのきて屈み



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錨草

2014-04-28 | 俳句・春・植物




錨草うごめき海へ行きさうな



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メギ科の多年草。

丘陵や山麓の樹下に自生する。







四月頃、茎の先に淡紫色の四弁花を下向きにつける。

花の形が船の錨に似てることからこの名がついた。







茎や根は滋養強壮などの生薬となる。







木陰に錨草が咲いていた。

見ていると、蜘蛛が這っているようにも見え、風が吹くと動いて海へ

と入り、錨になるのではないかと思われた。






木洩れ日の零れて白き錨草



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草苺の花

2014-04-27 | 俳句・春・植物




草苺咲くや林の道をきて



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バラ科イチゴ属の木本状多年草。

四~五月、茎の先端に白色五弁花をつける。

夏になると果実は赤く熟し、食用となる。







楢や櫟の林の道を歩いて来ると、木の下に草苺が咲いていた。

目立たない花なので、よく見ないと見落としてしまいそうである。






草苺咲き平凡といふことを



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熊谷草

2014-04-26 | 俳句・春・植物




唐突に熊谷草と女ごゑ



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ラン科の多年草。

日本の固有種。

山地の林下や竹林に自生する。

四~五月、径十センチほどの大きな花が茎の先に垂れる。

花は黄白色で紅紫色の斑点がある。

袋状の花が熊谷直実の母衣(ほろ)(矢を防ぐために鎧の背に負

った布袋)に似ていることからこの名がついた。






熊谷草近くにありて近づけず



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