夕日には金色となる春の川
温んできた春の水の流れる川をいう。
春になって雨や雪解けなどで水嵩を増し、勢いよく流れる川、田畑の間を縫うように流れる小川、野や町をゆったりと流れる川など、春の川には様々な表情がある。
春に膨らむ猫柳、芽柳などが川面に映えていよいよ春らしい景色となる。
浅瀬に夕日が差していた。
春の川は眩いばかりの金色となっていた。
春の川夕日明りに鯉睦み
夕日には金色となる春の川
温んできた春の水の流れる川をいう。
春になって雨や雪解けなどで水嵩を増し、勢いよく流れる川、田畑の間を縫うように流れる小川、野や町をゆったりと流れる川など、春の川には様々な表情がある。
春に膨らむ猫柳、芽柳などが川面に映えていよいよ春らしい景色となる。
浅瀬に夕日が差していた。
春の川は眩いばかりの金色となっていた。
春の川夕日明りに鯉睦み
春泥や自転車通る森の道
春のぬかるみのことをいう。
春先は雨量が増え、気温もまだ低いので、土の乾きが遅い。
特に凍解け、雪解けなどによって生じる泥濘は人々を悩ませる。
森の中の道が春泥となっていた。
そこに自転車が通った轍が残っていた。
春泥を恐る恐るに学生ら
蹲踞に引かるる水も温みけり
寒さがゆるみ、春の日差しに河川や池沼の水が少し温まることをいう。
水草がや藻が生えてきたり、水底に沈んでいた魚が動き出す。
水辺の風光として詠まれる一方で、暖かくなった頃の生活を詠んだ句も多い。
蹲踞に筧から水が引かれていた。
その水もようやく温んできた。
さらさらとして用水の水温む
睦みたる二匹の鯉や春の川
温んできた春の水の流れる川をいう。
春になって水嵩を増した川がゆったりと流れるさま、雪解けの水が集まり勢いよく岩を削るさま、あるいは田畑の間を小川として縫うように流れるさまなど、春の川にはさまざまな表情がある。
春の日を返して流れる川は、春らしい感じがするとともに、待ちに待った季節の到来を喜ぶ気持ちも湧いたりする。
橋の上から春の川を覗くと、二匹の鯉が仲良く並んで泳いでいた。
生き物が生き生きと活動する春らしい感じがした。
春川を風の渡れる波紋かな
足跡の何鳥ならむ春の土
春になって凍てがゆるんだ土をいう。
雪と氷に閉ざされた地方で生まれた「土恋し」がもとになってできた季語。
北国の人々だけに限らず、暖かな日差しを受けた土には春の訪れを感じさせるものがある。
畑の春の土に鳥の足跡が沢山ついていた。
いったい何鳥の足跡なのだろうと思った。
菜園の区画割なる春の土