俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の土

2025-02-06 | 俳句・春・地理

 

 

くつきりと何の足跡春の土

 

 

 

 

 

 

寒冷地でも春になると土の凍てがゆるみ、雪が解けて黒々とした土が現れる。

 

 

 

 

 

 

雪国や北国の「土恋し」がもとになった比較的新しい季語。

 

 

 

 

 

 

雪国でなくとも、暖かな日差しを受けた春の土に、春の訪れを感じる。

 

 

 

 

 

 

春の土にくっきりとした足跡が続いていた。

何の足跡だろうと思った。

 

 

 

 

 

山見ゆるところに広し春の土

 

 

 

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春の川

2024-03-17 | 俳句・春・地理

 

 

夕日には金色となる春の川

 

 

 

 

 

 

温んできた春の水の流れる川をいう。

 

 

 

 

 

 

春になって雨や雪解けなどで水嵩を増し、勢いよく流れる川、田畑の間を縫うように流れる小川、野や町をゆったりと流れる川など、春の川には様々な表情がある。

 

 

 

 

 

 

春に膨らむ猫柳、芽柳などが川面に映えていよいよ春らしい景色となる。

 

 

 

 

 

 

浅瀬に夕日が差していた。

春の川は眩いばかりの金色となっていた。

 

 

 

 

 

春の川夕日明りに鯉睦み

 

 

 

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春泥

2024-02-10 | 俳句・春・地理

 

 

春泥や自転車通る森の道

 

 

 

 

 

 

春のぬかるみのことをいう。

 

 

 

 

 

 

春先は雨量が増え、気温もまだ低いので、土の乾きが遅い。

 

 

 

 

 

 

特に凍解け、雪解けなどによって生じる泥濘は人々を悩ませる。

 

 

 

 

 

 

森の中の道が春泥となっていた。

そこに自転車が通った轍が残っていた。

 

 

 

 

 

春泥を恐る恐るに学生ら

 

 

 

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水温む

2023-03-05 | 俳句・春・地理

 

 

蹲踞に引かるる水も温みけり

 

 

 

 

 

 

寒さがゆるみ、春の日差しに河川や池沼の水が少し温まることをいう。

 

 

 

 

 

 

水草がや藻が生えてきたり、水底に沈んでいた魚が動き出す。

 

 

 

 

 

 

水辺の風光として詠まれる一方で、暖かくなった頃の生活を詠んだ句も多い。

 

 

 

 

 

 

蹲踞に筧から水が引かれていた。

その水もようやく温んできた。

 

 

 

 

 

さらさらとして用水の水温む

 

 

 

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春の川

2023-02-28 | 俳句・春・地理

 

 

睦みたる二匹の鯉や春の川

 

 

 

 

 

 

温んできた春の水の流れる川をいう。

 

 

 

 

 

 

春になって水嵩を増した川がゆったりと流れるさま、雪解けの水が集まり勢いよく岩を削るさま、あるいは田畑の間を小川として縫うように流れるさまなど、春の川にはさまざまな表情がある。

 

 

 

 

 

 

春の日を返して流れる川は、春らしい感じがするとともに、待ちに待った季節の到来を喜ぶ気持ちも湧いたりする。

 

 

 

 

 

 

橋の上から春の川を覗くと、二匹の鯉が仲良く並んで泳いでいた。

生き物が生き生きと活動する春らしい感じがした。

 

 

 

 

 

春川を風の渡れる波紋かな

 

 

 

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