俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夕桜

2018-03-31 | 俳句・春・植物




夕桜一度は母と見たかりし



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夕方に眺める桜をいう。







日が傾くと、逆光で見ると桜全体が輝くように見える。







千鳥ヶ淵になだれ込む夕桜は一段と凄みを増す。







靖國神社の桜にも夕日が明るく当たっていた。




桜の標本木(靖國神社)



夕桜を見ると、今は亡き母と一度は一緒に見たかったなあ

と思う。






ビルに灯の点つてきたり夕桜



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花見

2018-03-30 | 俳句・春・人事




よき日和賜つてゐる花見かな



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桜の花を観賞し、愛でることをいう。







桜の花を愛でる習慣は平安時代に起こったものだが、その

当時はもっぱら貴族の行楽とされた。


 




庶民の行楽となったのは、江戸も元禄以降のことという。







花を水路や川、濠から眺めるために出される船を花見舟と

いうが、現代ではボートが多いようである。







風もなく暖かな日和を賜り、静かに花見が行われていた。

心から花を愛でているようであった。






声高な者は居らぬよ花見客



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2018-03-29 | 俳句・春・植物




賑やかに咲きて静まる桜かな



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バラ科サクラ属の落葉高木。

日本の国花。







自生種・園芸種を含めて数百種類ある。







最も一般的な染井吉野は、明治初期に東京の染井村(豊島

区)で作られた品種である。







皇居の千鳥ヶ淵の満開の桜を歩きながら眺めた。







展望台から眺めると、お濠になだれ込む桜が密集して見ら

れる。

桜は一斉に賑やかに咲いたが、その美しさを留めて静まり

返っているようにも見えた。






逆光の輝くさくら暫し見よ



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朝桜

2018-03-28 | 俳句・春・植物




清澄といふ日のなだれ朝桜



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朝霞を帯びて咲く、あるいは露をおびて咲く清らかな桜をい

う。







朝日を浴びた満開の桜は、何ものにも汚されない清らかさが

あって、大変美しい。







雑木山にぽつんとある朝桜も周りの薄緑と対照的で、浮き

立って見えて美しい。







地下鉄九段下から外へ出るとすぐに皇居のお濠の一つ、

牛ヶ淵があり、満開の桜を先ず眺めた。

その後、千鳥ヶ淵の桜を眺めた。







正に、清澄な朝日がお濠になだれるような桜であった。






ボート寄せ千鳥ヶ淵の朝桜



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幣辛夷(しでこぶし)

2018-03-27 | 俳句・春・植物




幣辛夷青空と日を賜りて



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モクレン科の落葉高木。

中国原産。







中部地方の山地に自生し、庭木としても植栽される。







仲春、葉に先立って微紅色を帯びた白色で芳香のある大き

な花を開く。







花被は細長く、十数枚もある。







幣辛夷がいくつも花を咲かせていた。

青空と風のない暖かい日差しを享けていた。






脇道に入れば閑たり幣辛夷



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